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 中国では現在,第6世代から第8世代の「高世代」と呼ばれる液晶パネル生産ラインの建設プロジェクトが数多く名乗りを上げている。仮にこの表のプロジェクトがすべて実行された場合には,年間8000万台程度のテレビ用パネルが生み出されると予測され,世界市場での大幅な供給過剰が懸念される。現在のところ,「中国政府はこの建設プロジェクトの認可を四つ程度に絞る」と見る向きが多い。しかし,過去のブラウン管(CRT)産業の経験などから,パネル・メーカー間の投資競争と地方政府のバックアップによって,結局は多くのプロジェクトが動き出して,中国で大量のテレビ用液晶パネルが生産されていくのではないかと,筆者は予想する。

中国各地で建設に名乗り,「高世代」液晶パネル工場

 中国各地が名乗りを上げている高世代の液晶パネル生産ラインの建設プロジェクトだが,FPD業界の多くの人々は皆,この中のどのプロジェクトが本当に実行されるかを注視している。

 現在の状況を整理すると図1のようになる。この表は,筆者自身が現地で見聞きした情報および業界の様々な情報を基にして,筆者の視点でまとめ直したものである。比較的はっきりとしている計画だけでも八つのプロジェクトがある。さらに,台湾の「CMO-Innolux」の進出(現在は4月の統合作業に集中しているため,表だった動きはない)やAU Optronics Corp.の動き(現在は,上記プロジェクトの一つの後ろ盾になっている)などもある。その他の未確認情報を含めると,さらにいくつかのプロジェクトが加わることになる。

図1 第6世代以上の「高世代ライン建設プロジェクト」一覧
現地での情報および業界の様々な情報を基に,著者が作成。
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