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 ドイツで開催中の設計自動化やテストに関係する国際イベント「DATE(Dsign, Automation, and Test in Europe) 2010」。初日の8日には複数のチュートリアルが行われた。そのうちの一つで,「AUTOSAR」をテーマにしたチュートリアルを聴講した(DATE関連ページ)。

 ドイツの産業の柱の1つが自動車産業である。Daimler AG,BMW(Bayerische Motoren Werke)といった自動車メーカーに加えて,Bosch Groupのような部品サプライヤも多数ある。このためか,ドイツで行われるDATEでは,お約束のようにカー・エレクトロニクスのスペシャル・セッションやチュートリアルが行われる。

多数の関連企業が参画

 今年は,学会部のチュートリアルと展示会場でのシアターの両方で,「AUTOSAR」を使った車載開発がテーマとして採り上げられた。そのうち,学会のチュートリアルを聴講してみた。講師はBMWのSimon Fuerst氏と,PSA Peugeot Citroën S.A.(PSA)のGerulf Kinkein氏である。聴講者は20名弱で,それほど盛況というわけではなかった。

 AUTOSARは,例えば,エンジン制御と,車体制御,それにマルチメディア,安全対策などの個別の機能に対して,それぞれ別のサプライヤからのOEM品が供給されても,全体統合開発を容易に行うための仕組みである。2009年12月には,仕様の根幹を決めた。全体のリーダーシップととるコア・メンバー企業は,BMWはDaimler,トヨタ自動車,独Volkswagen AG,米Ford Motor Co.,Boschなど9社。

 プレミアム・メンバーと呼ばれる,技術的な貢献を行う企業は,Honda(本田技研工業)やマツダといった自動車メーカー,デンソーや日立製作所(日立オートモティブシステムズ)のような部品やソフトウエアのサプライヤ,米IBM Corp.や米Mentor Graphics Corp.などのツール・ベンダ,NECエレクトロニクスや伊仏STMicroelectronics,英ARM Ltd.のような半導体関連メーカーが57社。このほかに,サポート・メンバーが88社ほどある。