タニタは,小型軽量化を図った活動量計「カロリズムスマート」を2010年5月1日に発売する。同社が2009年4月に発売した「カロリズム」に対して,大きさは40%減となる29mm×55mm×11.8mm。重さは9g減となる23g。価格はオープンだが,店頭販売価格は8000円前後の見通し。活動量計は,歩行のほか家事やデスク・ワークなどさまざまな活動を計測し,消費エネルギー(カロリー)などの数値を算出する健康機器。従来の歩数計では計測できない活動もカバーできるため,より正確な消費エネルギーなどが分かる。
各社が発売する活動量計は従来,そのほとんどが法人向けの製品だった。これに対してタニタが2009年4月に発売したカロリズムは,一般消費者を対象にした。現在までの1年間で,目標の3万台を大きく超える7万2000台を出荷したという。「一般消費者になじみのなかった活動量計という新たなジャンルを確立した」(タニタ)と胸を張る。
販売台数だけでなく,購入者層についてもうれしい誤算があったという。歩数計など従来の健康機器で中心だった高齢者層ではなく,「30代などの若い世代に受け入れられた」(タニタ)。
そこで今回,「活動量計を,歩数計に次ぐビジネスの柱」(タニタ)にすべく,新機種を投入してラインアップの強化を図った。新機種は,小型軽量化を図っただけでなく,筐体にAl合金を採用して高級感を打ち出した。「胸元に装着することを推奨する機器なので,服の上に装着してもはずかしくないようなデザインにした」(タニタ)。
装着方法にも改良を施した。従来品はクリップによる装着に対応していたが,新製品では磁石を利用して服の上に装着することもできるようにした。
筐体の色はブラック,ブルー,レッド,ピンク,シルバーの5色を用意。年間6万台の販売を計画する。従来品のカロリズムも並行して販売を続ける。