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 太陽電池の新たな市場を開拓するのが,室内利用である。例えば,パソコンや携帯電話機などモバイル機器の補助電源などがある。そこでは変換効率や耐久性よりも,デザイン性や装飾性および価格の安さが求められる。

 こうした要求に応える新型太陽電池の有力候補として浮上しているのが色素増感型太陽電池である。構成材料である色素の種類を変えることでさまざまな色を出せるほか,基本的に印刷法で製造できることから,製造コストを大幅に下げることができるとされている。

 さらに色素増感型は,既存の結晶Si系とは異なる特徴を持つ。第1に発電にはほとんど可視光しか使わないため,太陽光より蛍光灯など室内光の方が変換効率は高くなる。第2に,色素増感型は日照量が低下したり,光の入射角が変わったりした場合に,変換効率が結晶Si系のように低下しない。

 このため,色素増感型はまずは結晶Si系と真っ向からぶつからない室内利用やモバイル機器の補助電源として市場投入し,将来的には変換効率や耐久性の弱点を克服することで,屋根置き用途の置き換えていくというシナリオになる。実際にここへ来て,色素増感型を開発するメーカーによる室内用途を意識した発表が相次いでいる。(続きはこちら