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 日立製作所が5月11日に発表した2010年3月期(2009年4月~2010年3月)の連結決算は,売上高が前期に比べ10.3%減の8兆9685億円,営業利益が同59%増の2021億円だった。

 情報システム事業や建設機械事業など,ほとんどの部門で減収となったが,固定費を3300億円,資材調達費を3100億円,それぞれ削減したことで営業増益を確保した。構造改革費用の計上などで最終損益は1069億円と4期連続の赤字。ただ,赤字額は前期の7951億円から大幅に改善した。

 自動車関連部門や民生機器部門などは営業赤字だったものの,事業構造改革の効果で赤字幅を大きく縮小した。自動車関連部門の営業損益は54億円の赤字(前期は605億円の赤字)だった。拠点の整理・統合などが貢献し,2009年10~12月期以降は黒字に転換した。

 民生機器部門は,72億円の赤字(同1105億円の赤字)だった。薄型テレビでパネルを外部調達に切り替え,海外販売チャネルを絞り込んだことなどが寄与し,2009年7~9月期以降は黒字化した。

 エレクトロニクスや自動車関連で増収が見込め,大きな構造改革が一巡したことから,今期(2011年3月期)は最終利益が1300億円と,5年ぶりの最終黒字を見込む。売上高は前期比2.6%増の9兆2000億円,営業利益は同68.2%増の3400億円となる見通しだ。