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合成クモの糸の展示。繊維の直径は5μmと細い。
合成クモの糸の展示。繊維の直径は5μmと細い。
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繊維が中空で保湿性などが高い植物由来の「Pappelflaun」。
繊維が中空で保湿性などが高い植物由来の「Pappelflaun」。
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有機EL照明の「ORBEOS」。
有機EL照明の「ORBEOS」。
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手の動きで映像を操作する実演。上方に赤外線の送信&受信装置がある。
手の動きで映像を操作する実演。上方に赤外線の送信&受信装置がある。
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ボードの上に都市を映し,その中で小さな玉を転がすARゲーム。
ボードの上に都市を映し,その中で小さな玉を転がすARゲーム。
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 上海国際博覧会(上海万博)のドイツ館のテーマは「Balancity」という造語。中国語では「和諧(調和)都市」で,環境と都市,技術の調和を目指したドイツらしいものになっている。展示内容も,ドイツ企業の製品や環境にやさしい技術,材料を多数展示しており,イメージ映像を流すだけの多くのパビリオンとは一線を画している。

 展示物は例えば,光ファイバの断片を混ぜることで光が透過するようにしたコンクリート(関連記事),ドイツAMSilk GmbHが開発した「Synthetic Spider Silk(合成クモの糸)」,同PAPPILLON GmbHが開発した中が中空で断熱・保湿機能を備えた植物繊維「Pappelflaun」,同Osram Opto Semiconductors GmbHの有機EL照明「ORBEOS」などだ。

 このうち,合成クモの糸は,実際のクモの糸と同じ材料から成る繊維を人工的に製造したもの。「しなやかさと鉄のような強さを持っているだけでなく,人体にやさしく,抗菌性と微生物などによる分解されやすさ(生分解性)を兼ね備える」(AMSilk社)という。これまで多くの研究者が長年開発に取り組んできた中で,いち早く量産に成功したのがドイツTechnische Universitaet Muenchen(ミュンヘン工科大学)の研究者。その彼らが2008年に設立したベンチャー企業がAMSilk社である。

 このほか,デジタル家電関連の展示もあった。例えば,手のひらや腕をリモコン代わりに利用するドイツFraunhofer Heinrich-Herz Instituteの「ジェスチャー・インタフェース」。赤外線とそのカメラを画像認識に用いている。

 また,拡張現実感(AR)に基づいた,ゲームの実演も行われている。