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講演するテクノ・システム・リサーチの林秀介氏
講演するテクノ・システム・リサーチの林秀介氏
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 「LED TV」や「3D TV」に続くディスプレイの牽引役は,大型では「Connected TV」,中小型では「Slate PC」が担う――。

 Tech-On!が4月に開始した新サービス「Tech-On!Premium」の会員向けに開催したセミナー「市場変化を捉えてビジネスチャンスを切り開く」(5月14日,日経ホール)で,ディスプレイ業界ウオッチャーとして名高いテクノ・システム・リサーチ(TSR) マーケティングディレクターの林秀介氏が,次の有望市場について展望した。

 この1年間ディスプレイの市場や技術を牽引してきたのが,「LED TV」と呼ばれる,LEDバックライトを搭載して薄型化や低消費電力化を図った液晶テレビだ。2009年に本格的に市場が立ち上がり,2010年の世界市場規模は前年比11倍以上の4500万台に達する見込みである。液晶テレビ全体に対するLED TVの比率は,2009年はわずか3%だったが,2010年には24%,2013年には89%になると,林氏は予測する(Tech-On!関連記事)。

 そして,2010年のディスプレイの牽引役として期待を一身に集めているのが,3次元(3D)ディスプレイ技術を導入した家庭用テレビ「3D TV」だ。2010年は,ソニーやパナソニック,韓国のSamsung Electronics Co., Ltd.やLG Electronics Inc.など大手テレビ各社が一斉に3D TVを投入し,各社の製品が出そろう予定である。2010年に市場投入される3D TVのほとんどは,フレーム・シーケンシャル方式で左右の目に対応した映像を交互に再生し,液晶シャッター・メガネで視聴するアクティブ方式となる。

 さらに2011年以降のディスプレイの牽引役として林氏が有望視しているのが,インターネット上のサービスと融合させたテレビ「Connected TV」と,「iPad」に代表される板状のコンピュータ端末「Slate PC」だ。Connected TVが普及すれば,ハードウエアの販売だけでなく,サービス課金というビジネス・モデルをテレビ事業に持ち込むことができる。その結果,テレビに新たなビジネス・チャンスが生まれると,林氏は言う。Slate PCのインパクトについては,「iPadの登場により年間1000万台もの新規市場が突然生まれた」と表現した。さらに,競合製品の登場によって,「もう1000万台の市場が出現するだろう」と,林氏は予測する。

 テレビ市場全体の予測や,液晶テレビの地域別需要の変化,LED TV市場拡大の理由,3D TVの方式の行方,Connected TVやSlate PCに向けたパネル開発の方向性など,同氏の講演全体は,Tech-On!プレミアム・サービスの会員を対象にした,ビデオ配信サービスで見ることができる。Tech- On!プレミアム・サービスのご案内はこちら