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 スクウェア・エニックスは2010年5月18日,2010年3月期(2009年4月~2010年3月)の連結決算について説明した。売上高は前年度(2009年3月期)比41.7%増の1922億5700万円,営業利益は同130%増の282億3500万円の増収増益である。同社の連結決算として「過去最高益を更新した」(同社 代表取締役社長でCEOの和田洋一氏)。主な理由は,ゲーム事業が好調だったためである。今期は人気ゲームソフトの最新作「ドラゴンクエスト(ドラクエ)IX 星空の守り人」や「ファイナルファンタジー(FF)XIII」などが発売されたことが増益に大きく貢献した。今期のゲームソフトの販売数は2666万本と,過去最高を記録した。

 セグメント別に見ていくと,家庭用ゲーム機やパソコンなどに向けたゲームソフトが主体の「ゲーム事業」の営業利益は,対前年度比254%増の238億円。ドラゴンクエストIXやファイナルファンタジーXIIIといった人気シリーズ最新作に加え,2009年に買収した英Edios社が手掛けていた「バットマン アーカイム・アサイラム」が人気を博し,いずれも販売本数は全世界合計で200万本を超えた。具体的には,それぞれ555万本,426万本,324万本である。

 ゲームソフトの販売数の比率を地域別に見てみると,欧州で全体の27%,北米で同28%,日本で同44%となった。これを受け,「(日米欧の)全地域で過去最高を記録したことは(グローバル化の面で)大きな意味がある」(和田氏)とした。そして,「日本でしか出荷しないドラクエの最新作を今期販売したにもかかわらず,日本での販売数が全体の半分に満たない比率で,かつ欧州と北米の比率が拮抗している」(同氏)点も強調した。すなわち,販売数の地域ごとの偏りが少なくなった。こうした成果から,ゲーム事業のグローバル化が着実に進んでいるとみる。

 このほか,コミックやゲーム攻略本などを手掛ける「出版事業」,携帯電話機向けコンテンツなどを手掛ける「モバイル・コンテンツ事業」,コンテンツのライセンス許諾などを手掛ける「ライツ・プロパティ事業」もそれぞれ前年度に比べて増益となった。それぞれ営業利益は前年度比16.4%増の41億円,同8.1%増の46億円,同124.2%増の18億円となった。一方,アミューズメント施設の運営や同施設向けゲーム機などを手掛ける「アミューズメント事業」は,前年度比11.8%減の29億円だった。

 なお,今期(2011年3月期)の連結業績は,売上高が1600億円,営業利益は200億円と減収減益を見込む。