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開発コード名の「froyo」はフローズン・ヨーグルトのことである
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 米Google Inc.は2010年5月20日,開発者会議「Google I/O」の基調講演で,携帯電話機向けプラットフォームの新版「Android 2.2」を発表した(Google社による説明ページ)。JIT(just in time)コンパイル機能を持つ高速なJavaScriptエンジン「V8」を搭載したことで,JavaScriptの動作が従来より2~3倍高速になったとする(日経エレクトロニクスの関連記事)。Nexus Oneに向けたアップデートを2~3週間後(next few weeks),携帯電話機メーカーやオープンソース・コミュニティーに向けては数週間以内(in the coming weeks)に提供する予定だという。

 追加された機能は多岐に渡る。具体的には,

  1. アプリケーション・データの自動バックアップ
  2. サーバーやパソコンからAndroid端末に対し,アプリケーション呼び出しのためのメッセージ「インテント」を送信する機能
  3. Android端末を「携帯型ホットスポット」にできる「テザリング」機能
  4. Webブラウザー機能の強化
  5. アプリケーション関連の機能強化
  6. 開発者向け機能の強化

などである。

 (1)は,アプリケーションのデータを自動でクラウドにバックアップできる機能。Android端末を交換しても,同じデータを利用できる。(2)では,例えばパソコンから位置情報やURLのインテントをAndroid端末に送信(プッシュ)することで,端末側で操作を行うことなく地図やWebページを端末に表示させられる。(3)は,Android端末の回線を複数の端末で利用できるようにするもの。基調講演では,Google社の携帯電話機「Nexus One」にAndroid 2.2を搭載し,テザリングを利用することで,携帯電話機能を持たないiPadでインターネットに接続して見せた。

 (4)のWebブラウザーの機能強化では,まず,端末が内蔵するコンパスやカメラといったデバイスとWebブラウザーが連動できるようになった。同社は例として,自分が向いている方向にGoogle Mapが回転するデモを紹介した。音声認識も可能になった。日本語にも対応する予定だという。さらに音声翻訳機能も搭載する。デモでは,英語で話した文章をフランス語に翻訳し,音声合成で出力してみせた。米Adobe Systems Inc.の「Flash 10.1」を搭載し,Flashの利用も可能になった。

 (5)は具体的には,アプリケーションの検索機能,自動アップデート機能,SDメモリーカードへのアプリケーションの移動機能などである。前述のインテント送信機能を利用することで,パソコン上のAndroid MarketからAndroid端末にアプリケーションを自動でインストールすることもできる。(6)の開発者向けでは,アプリケーションが異常終了した際のレポート機能が追加された。開発者がAndroid Market上でアプリケーションのスタック・トレースを確認できる。