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 丸紅情報システムズ(本社東京)は、米CNano Technology社製の導電性ペーストを発売した。導電性を高めるためにカーボン・ナノチューブを配合している。同ペーストをリチウム(Li)イオン2次電池の正極や負極に塗布することで、寿命や性能を向上させることができる。溶剤がアルコールベースで正極と負極のコーティングに使える「LB-100」と、水ベースで負極にのみに使う「LB-200」の2種類がある。

 中国最大手のLiイオン2次電池メーカーが独自に実施した評価試験では、自動車用途向けLiイオン2次電池に同ペーストを正極および負極のコーティング材料として使用すると、従来材料を使ったLiイオン2次電池と比較して、繰り返し寿命や性能が約30%向上したとする。従来材料としては一般的なカーボン・ナノファイバ「VGCF(気相法炭素繊維)」を利用した。繰り返し寿命や性能のほか、発熱量の低減によって安全性も約30%向上したという。

 同ペーストには、CNano社が開発・製造した1万1000円/kgと安価な多層カーボン・ナノチューブ「FloTube 9000」を使うので、ペースト価格も安くできるとしている。CNano社は、「FloTube 9000」と比べて大きく導電性を高めた製品の量産準備も進めている。丸紅情報システムズの同ペーストの販売目標は3年間で70億円。