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図1 動作デモの様子。メガネに装着された眼球運動の計測装置は,制御などを行うノート・パソコンと接続されている。パソコンの画面上に,計測装置のカメラが撮影した映像が表示されている。画面の白枠は,ユーザーが注視しているとみられる部分を示す。
図1 動作デモの様子。メガネに装着された眼球運動の計測装置は,制御などを行うノート・パソコンと接続されている。パソコンの画面上に,計測装置のカメラが撮影した映像が表示されている。画面の白枠は,ユーザーが注視しているとみられる部分を示す。
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図2 計測装置の眼球側には,赤外LED2個と,受光器4個が実装されている。金色がかって見える小さい物体が赤外LED,小さくて黒い物体が受光器である。
図2 計測装置の眼球側には,赤外LED2個と,受光器4個が実装されている。金色がかって見える小さい物体が赤外LED,小さくて黒い物体が受光器である。
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図3 計測装置の外側にはカメラが実装されている。青い光が点灯しているのは撮影中であることを示している。
図3 計測装置の外側にはカメラが実装されている。青い光が点灯しているのは撮影中であることを示している。
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図4 デモ映像。ユーザーが注視していると見られる箇所の文字を認識できる。この写真では,「Eye Tracking Methodology」という文字を抽出できている。
図4 デモ映像。ユーザーが注視していると見られる箇所の文字を認識できる。この写真では,「Eye Tracking Methodology」という文字を抽出できている。
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 ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)は,2010年5月28日の同研究所公開「オープンハウス2010」において,「ライフログ」向けに東京大学と共に試作した小型の眼球運動計測装置を出展し,その動作デモを披露した(図1)。人間の眼球運動を計測し,カメラで記録したライフログ・データと関連付けることで,興味や関心を抱いた対象を抽出する用途を想定する。特徴は,「大掛かりなアイ・トラッカーではなく,メガネに搭載できるほど小さいこと」(説明員)である。

 デモ機は,メガネのレンズ部分に眼球運動の計測装置を備える。計測装置の眼球側に赤外LEDと受光器,外側にカメラが搭載されている(図2,3)。赤外光を眼球に当て,反射してきた光を受光器で検出し,黒目部分の位置を特定することで眼球運動を計測。この運動をカメラ画像と連動させて,興味や関心の対象を抽出する。英語の文字認識機能も備えており,例えば,装着者が注視している本の題名を文字データとして抽出できる(図4)。

 今後はGPSを搭載するなどし,位置情報と組み合わせるほか,計測装置をメガネのフレーム部分へ実装させることに取り組む予定。「技術的に,フレームへの搭載は可能」(説明員)とみる。実用化に向けた課題の一つが電力の供給である。