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イベントのまとめのスライド。プロセサ,OS,アプリケーション配信基盤のすべてを押さえたいというIntelの意思が見て取れる
イベントのまとめのスライド。プロセサ,OS,アプリケーション配信基盤のすべてを押さえたいというIntelの意思が見て取れる
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MeeGoを搭載したタブレット端末を掲げるIntel Vice President, Software and Services Group, General Manager, Systems SoftwareのDoug Fisher氏(写真は同イベントの後に開催された基調講演のもの)
MeeGoを搭載したタブレット端末を掲げるIntel Vice President, Software and Services Group, General Manager, Systems SoftwareのDoug Fisher氏(写真は同イベントの後に開催された基調講演のもの)
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MeeGoを使ったカーナビ・システムのデモ
MeeGoを使ったカーナビ・システムのデモ
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携帯電話機上で動作する「AppUp Center」のデモ
携帯電話機上で動作する「AppUp Center」のデモ
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 米Intel Corp.は2010年6月2日,台湾・台北市で開催されている「COMPUTEX TAIPEI 2010」に合わせ,「Intel Atom Software Summit」というソフトウエア開発者向けのイベントを開催した。このイベントで同社は,ネットブックをはじめ,タブレット端末や携帯電話機,ネット・テレビ,カーナビといったさまざまなAtom搭載機器のソフトウエア基盤として,同年5月25日にバージョン1.0が公開されたLinuxベースのオープンソースOS「MeeGo」を推進していくことを打ち出した(Tech-On!の関連記事)。イベントでは,MeeGoを使ったカーナビ・システムのデモなどが行われた。

 また,同社のアプリケーション配信基盤である「AppUp Center」をMeeGoと共に推進していくことも打ち出した。AppUp Centerは既にネットブック向けにベータ版が提供されているが,携帯電話機向けにも提供する意向であることを明らかにし,携帯電話機向けAppUp Centerのデモを初めて披露した。

 MeeGoはもともと,Intel社が手掛けていた「Moblin」とフィンランドNokia Corp.が手掛けていた「Maemo」を統合したものである。このためMeeGoは,Nokia社が携帯電話機に用いているARMコアでも動作する。Intel社はMeeGoを推進することで,AtomだけでなくARMの普及も促進することになりかねない。それでもなおIntel社がMeeGoを推すのは「アプリケーション配信基盤を含む組み込みソフトウエアのプラットフォームを他社に握られたくない」という危機感からだと考えられる。

 イベントではMeeGoが動作するタブレット端末のデモも行われた。ただし,現在のMeeGo 1.0はネットブック向けであり,タブレット端末向けはまだ完成度が低い「プレアルファ版」の段階だという。センサを扱うためのフレームワークや携帯電話機向けの通話機能を搭載したバージョン1.1は,2010年10月に登場する見込み。なお,米Novell, Inc.はMeeGoの商用版である「SUSE MeeGo」を提供する予定である(プレス・リリース)。