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Ember社の6LoWPANの実演の様子。赤色の装置は,Ethernetからシリアル・ポートに変更するスイッチ,それにつながっている装置はルーターの役割を果たす。右側の照明の電源コードに接続している黒色の装置は,HTTPサーバー搭載のコントローラである。
Ember社の6LoWPANの実演の様子。赤色の装置は,Ethernetからシリアル・ポートに変更するスイッチ,それにつながっている装置はルーターの役割を果たす。右側の照明の電源コードに接続している黒色の装置は,HTTPサーバー搭載のコントローラである。
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実演の技術環境
実演の技術環境
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 米Ember Corp.は,同社が開発中のZigBee用ソフトウエア環境を用いて,IEEE802.15.4上でIPv6を動作させる「IPv6 over Low-Power Wireless Personal Area Networks」(6LoWPAN)によるIP通信の実演を公開した(発表資料)。同社は,「これはZigBee Allianceが認可した試験環境を満足する,初めての動作の実演だ」と主張している。Ember社が,2010年5月24日~27日に開催された「ConnectivityWeek 2010」で公開したもの。

 Ember社が公開した実演では,同社のZigBee用送受信ICである「EM357」を利用した。パソコンのwebブラウザから,ZigBeeを介し,IP上のping通信やHTTPを用いて照明のオン/オフを制御した。パソコンはEthernetを介してEthernetスイッチに接続しているが,このスイッチでデータをシリアル・ポート用に変換し,IP通信はそのままで,シリアル・ポート上でEM357を搭載した装置に転送している。この装置は,照明の電源を制御するコントローラ装置とZigBeeで接続している。この装置は,HTTPサーバーを備え,ブラウザからの制御によって,照明の電源のオン/オフ制御が可能である。

 現在ZigBee Allianceは,ZigBeeでIPv6による通信を行うためのプロファイル仕様「ZigBee/HomePlug Smart Energy Profile 2.0」の策定を進めている。同規格が固まれば,IPv6を利用したZigBee対応機器の開発が促進されることになる。Ember社は,同プロファイル仕様に早期に対応する方針だ。同社のチップであるEM250やEM260,EM300シリーズに向けた,ファームウエアを出荷する予定という。