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 米Maxim Integrated Products, Inc.は,温度測定チャネルとクローズドループ式ファン制御チャネルをそれぞれ六つ搭載したシステム制御用MCU「MAX31782」を発表した(発表資料)。システム内の複数個所の温度監視を行えるので,エンタープライズ向けシステムで必要とされる高精度のゾーン冷却が実現できる。各々のゾーンごとの消費電力と,必要とされる冷却能力を最小限に抑えることが可能である。加えて,ファン自身の寿命を延ばし,埃対策やノイズ対策の負荷を軽減できる。

 MAX31782はC言語で開発を行える。このため,サーバーやネットワークスイッチ/ルータ,ベースステーションなどの複雑なシステムのゾーン冷却向けに,独自のアルゴリズムを簡単に実装できる。

 従来のゾーン冷却を構築する回路の場合,マイクロコントローラに加えて外部に温度センサーを必要としていた。こうした従来の回路と比較して,MAX31782は実装面積を55%,システムコストを最低でも25%削減可能であるという。加えて6チャネル,12ビットのADコンバータと温度検出AFE(アナログフロントエンド)を搭載し,0.125℃の解像度を実現しており,外部回路の必要も省いている。

 MAX31782は,CPUやFPGA,ASIC ICなどに内蔵されるサーマルダイオードを6つまで直接接続可能であり,更にオンチップのI2Cインタフェース経由で,外部のデジタル温度センサーIC(例えばMaximの「DS7505」など)のデータが取り込める。これらの温度情報を元に,内蔵する独立した6つの16ビットPWM出力およびタイマ/タコメータ入力を使って,ファンをそれぞれ駆動する事が可能となっている。

 MAX31782は16ビットのMAXQ RISCマイクロコントローラコアをベースにしており,32Kワードのフラッシュ・メモリと1KワードのSRAMを搭載している。C言語及びアセンブラ言語での開発は「IAR Embedded Workbench for MAXQ」で可能である。評価用には期間/サイズ限定の無償版も提供されている。また内蔵するJTAG互換デバッグポート経由で,フラッシュへの書き込みやコードデバッグも可能である。

 6mm×6mmの40ピンTQDNパッケージで提供され、-40℃~+85℃の温度レンジで動作する。価格は1万個の場合で2.95米ドルからとなっている。