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 伊仏合弁STMicroelectronics社は,3DTV機能と120HzのMEMC(動き検出/動き補正)機能を内蔵したデジタルTV用のSoCとして「FLI7525」を発表した(発表資料)。1080pのフルHDをサポートする次世代のデジタルTVに向けに設計されている。

 FLI7525は,STの新しい「Freeman Premier」シリーズのハイエンド製品となる。この製品の要となるのは,動き検出と動き補償の機構にMCTi(Motion-Corrected Temporal Interpolation)と呼ばれる同社の独自技術を組み合わせたもので,映像のジッターの抑制などに効果があるとしている。また,2D映像を3D映像に変換することも可能であり,この際に3Dの深さ制御やジッター抑制を行うための機能も搭載しているほか,3DTVに必要とされるHDMI v1.4aの出力もサポートしている。加えてH.264やMPEGのオーディオ/ビデオのデコード機能や,インターネットと接続してのIDTV機能に必要な機能やグラフィックス性能などを搭載しているとする。

 内部は独自のST-Busを中核に,映像処理を行うビデオエンジンが搭載されるが,このST-Busにぶら下がる形で二つの450MHz駆動のST40-300 CPUが搭載される。この二つのCPUは,片方がOS21,もう片方がLinuxという非対称マルチプロセサ構成となっており,Linuxが動作する側のCPUはアプリケーションやユーザーインターフェースの処理に専念させることが可能となっている。他にもオーディオ処理用に450MHz駆動ST231 DSPが二つ搭載される他,48ビット幅(16+32 or 16×3)のDDR2/3 Memoryインタフェースが搭載される。Connectivityとしては,映像入出力の他にUSB 2.0ホスト機能(PHY内蔵)と10/100BASE-T MAC,SD/MMCカードインターフェースが搭載されるほか,UART×3,SSC/I2C×3,GPIO,赤外線受信,PWM×4,ケース制御用ADC,HDMI CECなども搭載される。

 FLI7525は,「CES 2010」で発表した「FLI7510」とピン及びソフトウエア互換が保たれている。また3DTV機能を必要としない製品向けに,FLI7525から3DTV機能だけを抜いたFL7515も同時に発表された。

 既に特定顧客向けにはFL7525/FL7515のサンプル出荷が開始されている。