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 メキシコのCalderon大統領は,アラブ首長国連邦(UAE)のRUBENIUS社が,メキシコのBaja(バハ) California州Mexicali市Silicon Borderに1GWのNAS(ナトリウム硫黄)電池を設置することを決めたと発表した。総費用は40億米ドル(約3240億円)を超えるという。RUBENIUS社は,以前はデンマークに本社を置いていたスマートグリッド関連企業Amplex社の親会社。現在はAmplex社と共にUAEのドバイに本社を移している。

 NAS電池は電力系統に連携させ,系統負荷の平準化に用いる。電池の出力1GWは,日本の平均的な原子力発電1基の出力に相当する。電池の容量は明らかになっていないが,数GWhになる模様だ。これだけの規模の蓄電池を電力系統に接続すると発表したのはRUBENIUS社が世界で初めてである。

 RUBENIUS社は,既にほとんどの資金を調達し,Silicon Borderに面積約1.4km2の土地を購入済み。NAS電池の確保はこれからだが,大半が日本ガイシ製になる見通し。RUBENIUS社の創業者であるClaus Rubenius氏が「日本ガイシの今後6~10年分の生産品を全部買い取る」と述べたとする一部報道も出ている。

 電池の設置場所に同地を選んだのは,太陽光/太陽熱発電や風力発電が盛んなメキシコ内でしかも米国との国境に近いためとする。RUBENIUS社は今回,Silicon Borderに比較的近い米国カリフォルニア州のSan Diego市にスマートグリッド関連の研究所を設置することも決めたという。