ナナオは,手術室向けの液晶モニターを2011年1月11日に発売する。同社はこれまで,読影室や検査室,診察室などに向けた液晶モニターを販売してきたが,手術分野への参入は今回が初めて。今回の製品の投入によって,「医療市場向け事業をさらに強化する」(同社)という。
手術室では,手術への参照のために,心拍数,レントゲン写真,超音波画像,内視鏡画像など複数の情報を表示している。通常,これらの情報は19型クラスの複数のモニターに表示され,隣接するコントロール室から表示内容を切り替えているという。
ナナオが今回発売するモニターは,これまで19型クラスの複数のモニターに表示されていた情報を1台に集約できる47型の大型品である。1台のモニターに表示する複数の画像は,同社が2011年前半に発売予定の信号配信マネージャーを利用して管理できるという。例えば,各画像のレイアウトや大きさ,画像の切り替えなどを自在に操作できる。
発売する47型のモニターは,手術室での使用を想定した医療規格を取得しているほか,医用画像機器の標準規格「DICOM Part14」に準じたグレースケールの表示が可能である。
このほかナナオは,内視鏡手術/内視鏡検査に特化した液晶モニター4機種も,2010年11月15日に発売する。15~24型の画面寸法のラインアップを用意する。