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 伊仏合弁のSTMicroelectronics社は,英ARM Ltd.のプロセサ・コア「Cortex-M3」ベースのマイクロコントローラ製品群「STM32」に製品ラインとして「Value High Density Line」を加えたと発表した(発表資料)。既存「のValue Line」は,エントリ向けの価格レンジでハイエンドクラスのMCU性能を目指したものである。今回の製品ラインは,512Kバイトのフラッシュ・メモリと追加の周辺回路を搭載しており,これによってSTM32のValue Lineファミリーは16Kバイト~512Kバイトのフラッシュ・メモリを搭載した製品が揃うことになる。

 STM32は,16ビットMCUと同等の価格で32ビットの性能を提供することを目的としている。現在同ファミリーは,140ピンを超えるパッケージがあったり,USBの内蔵サポートといったマーケットの要求にあわせた機能を搭載したりなど,幅広い価格性能比のレンジに渡って提供されている。

 Value High Density Lineでは,新たに外部メモリインタフェースを搭載し,様々なタイプの外部データメモリを利用可能となっている。またこのメモリインタフェースを,LCDスクリーン用のパラレルインターフェースとして利用することも可能である。これは洗濯機やオーディオ/DVDプレイヤー,RFリモコンなど幅広いマーケットでLCDパネルの採用が進んでいることに対応したものである。また最大112ピンのI/Oピンが利用可能であり,マイクロコントローラとセンサー,ステータス表示装置,無線やUSBなどとの間での通信制御の設計を容易にする。従来のSTM32同様,電子メータや様々なユーザーインタフェース装置,医療機器などにも最適であるという。

 価格は,64ピンのLQFP64パッケージで256Kバイトのフラッシュ・メモリを搭載しているものが1万個購入時で2.18米ドルから,144ピンのLQFP144パッケージで512Kバイトのフラッシュ・メモリを搭載しているものが1万個購入時で4.33米ドルからとなっている。