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オムロン ヘルスケア 代表取締役社長の宮田喜一郎氏
オムロン ヘルスケア 代表取締役社長の宮田喜一郎氏
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同時発売する3種の健康機器
同時発売する3種の健康機器
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歩数計は「USB通信トレイ」に乗せることでデータを転送する
歩数計は「USB通信トレイ」に乗せることでデータを転送する
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 オムロン ヘルスケアは,個人の健康管理を支援するWebサービス「WellnessLINK(ウェルネスリンク)」を2010年11月1日に開始する。サービス開始に合わせ,同サービスに対応した血圧計や体組成計,歩数計も発売する。これらの健康機器で測定したデータを簡単に管理でき,測定データに応じたアドバイスや健康支援コンテンツを得ることができる。「2013年度に100万人の会員獲得を目指す」(同社)という。

 サービスの利用は無料。会員登録することで利用できる。同サービスに対応していない健康機器で測定したデータも,手入力で管理することができる。測定データはグラフにして確認(直近6カ月分)できるほか,1週間ごとに測定データの変化に基づいたアドバイス「データナビ」,1カ月ごとにさらに詳しい分析レポート「定期レポート」が届く。会員同士が競争できるようなWeb上のイベントに参加することもできる。各分野の専門家のコラムも随時,掲載していくという。

 サービス開始と同時に発売する血圧計と体組成計,歩数計は,測定データをWebサービス上で管理するための通信機能を備える。このうち血圧計と体組成計は,FeliCaとUSBを備える。FeliCaは,「おサイフケータイ」と連携させて使う。FeliCa通信用iアプリをダウンロードさせた携帯電話機を,血圧計や体組成計にかざすことで,測定データが自動的にサーバーに転送される。一方USBは,パソコンを介して測定データを転送する際に利用する。

 歩数計については,「USB通信トレイ」が標準で付属されている。パソコンと接続したトレイに,歩数計を乗せるだけで,データがサーバーに転送される。なお,トレイと歩数計の間のデータ通信には,RFIDを利用する。歩数計のみ方式が異なるのは,消費電力や機器寸法の関係でFeliCaやUSBの実装が難しかったためとみられる。

 価格はいずれもオープンだが,想定市場価格は,血圧計が1万2800円,体組成計が1万2800円,歩数計が3980円である。

 なお,これらのサービスや健康機器は,米Intel Corp.などが推進する標準規格「Continua Health Alliance」には対応していない。「今回のサービスは,あくまで自社の健康機器を利用するユーザーに使ってもらうことを前提にしたもの」(オムロン ヘルスケア)とし,オープンな規格に対応させる必然性がないと説明した。