PR
システムの概要(図:KDDI研究所のリリースから)
システムの概要(図:KDDI研究所のリリースから)
[画像のクリックで拡大表示]
画面の例(図:KDDI研究所のリリースから)
画面の例(図:KDDI研究所のリリースから)
[画像のクリックで拡大表示]

 KDDI研究所は,Androidを搭載したスマートフォンを利用する医用画像伝送システム「SmartMIMAS」を2010年11月19日に発売する。スマートフォンを使って,外出先などから医用画像を閲覧できるシステムである。遠隔地にいる医師が医療現場に適切なアドバイスを与えたり,専門医不足に悩む医療現場で専門医と病院スタッフのコミュニケーションをサポートしたりできる。

 SmartMIMASの概要は次の通り。まず,病院内に設置した専用サーバーで,X線CT装置などの画像診断装置から出力される画像を受信する。その後,病院外から専用サーバーにアクセスし,画像をスマートフォンにダウンロードする。

 専用サーバーへのアクセスには,KDDI研究所が独自に開発した超高速暗号技術「Kcipher-2」を利用する。これにより,高いセキュリティーを確保したとする。さらに,同社が独自に開発した高速画像閲覧技術によって,医用画像を閲覧する際に,高速なスクロールや拡大,縮小が可能になったという。

 同システムは,医用画像の標準規格である「DICOM」に対応しており,さまざまな画像診断装置からの画像をそのまま専用サーバーで受信できる。専用サーバーで画像を圧縮する。画像の圧縮には,静止画圧縮方式の標準規格「JPEG2000」を採用した。