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写真1 フィンランドNokia社Senior Technical ConsultantのAndreas Jakl氏
写真1 フィンランドNokia社Senior Technical ConsultantのAndreas Jakl氏
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写真2 Nokiaが採用するプラットフォームでのNFCアプリケーション開発環境
写真2 Nokiaが採用するプラットフォームでのNFCアプリケーション開発環境
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写真3 Qt Mobilityのロードマップ
写真3 Qt Mobilityのロードマップ
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 フィンランドNokia社Senior Technical ConsultantのAndreas Jakl氏は2011年2月22日,オーストリア・リンツで開催中の「NFC Congress 2011」において,Nokiaが採用するプラットフォームでのNFC対応について講演した(写真1)。同氏はまず,Nokia社がWindows Phone 7を主力プラットフォームとしていくことに言及したうえで,「Windows Phone 7がNokiaから登場するのは2012年のどこかと見込まれている。ただし,(NFC向けのアプリケーションを開発する場合に)これを待つべきか,今後もさらに1.5億台近く出荷されると予測されるSymbian OSベースの端末に向けて開発するか考えるべきだ」と述べ,Symbian OS向けにNFCアプリケーション・ソフトウエアで記述するように求めた。

 現在,Nokia社の端末に向けた開発手法としては,大きく(1)Java ME(JSR257),(2)C++のネイティブAPI(Symbian OSの場合),(3)アプリケーション開発フレームワークであるQtがあるという(写真2)。(3)のQtによる開発は,Symbian OSのほか,MeeGo,Windows,Mac OS Xなどで動作する。(1)(2)(3)いずれの場合も,利用できる機能やAPIの粒度はほぼ同じである。(1)のJava MEと(2)C++のネイティブについては既に提供済みであるが,(3)のQtについては2011年中に出荷開始予定のMeeGo搭載機器の登場とともにQtのモバイル向けAPI,Qt Mobility 1.2を提供しNFCに正式に対応するという。Symbia OSを搭載した機器でもアップデートを実施する(写真3)。なお,Qt Mobility 1.2の技術評価版は提供済みである。

 質疑応答の際に,会場から「QtをWindows Phone 7に対応させる予定はないのか」という質問が出た。この質問の意図は,Qtでアプリケーションを開発しておけば,将来Windows Phone 7に移植できる可能性はないかということだ。しかし,Jakl氏は「今のところ予定していない」とした。「技術的には可能であるが,Windows Phone 7では米Microsoft社がネイティブAPIの利用を許していないため,対応できない」というのがその理由である。