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 オランダ NXP Semiconductors N.V.、産業分野に向けて英ARM Ltd.のプロセサ・コア「Cortex-M0」を搭載したMCU「LPC1200シリーズ」を発表した(発表資料)。LPC1200は様々な白物家電やモータ制御、電源管理/電源供給などの分野に向けた製品で、32Kバイトから128Kバイトまで8Kバイト刻みでフラッシュ・メモリの容量を選択することが可能である。

 LPC1200は、柔軟性を保ったまま、最大限の電源効率を実現することを特徴とする。たとえば最新型の洗濯機において、LPC1200はモータシステムの制御やユーザー・インタフェース管理、モータシステムの消費電力管理、更には外部との通信までをまとめて管理できる。搭載される高電流GPIOポートは、外部のパワートランジスタ無しに直接トライアックを駆動できるため、実装面積やコスト低減に効果的であるとする。

 同社によれば、将来のスマート・アプライアンスや白物家電においてはより省電力が重要であるとしており、こうした製品においてCPUは単にユーザー・インタフェースを管理するのみならず、複数のモータ制御や、実際の消費電力の電圧/電圧測定を高精度で行うニーズも求められるとしている。LPC1200はこうした目的のために、CoreMarkのCPUベンチマーク試験で45を超えるスコアをマークする。

 LPC1200はまた、幅広い産業制御用途向けに特定用途ソリューションとして扱えるプラットフォームとしても提供される。こうした用途に向けて、割り込みコントローラとオンチップの周辺回路、DMAコントローラやGPIOの間は柔軟なインターコネクトで接続されており、たとえばMCU内外のイベントに応じた定型処理を、CPUを利用せずに実施させることも可能である。これによりCPUの負荷を減らし、より長時間待機状態にすることも可能である。

 LPC1200は、50種類を超えるフラッシュ・メモリとSRAMの組み合わせで提供されるため、システムの要求にあわせた最適のサイズのものを選択できる。加えてフラッシュ・メモリは512バイト単位で消去可能であり、一部をEEPROMエミュレーション動作をさせることも可能である。また起動時に外部からシリアル・インターフェースで読み込むことも可能であり、また製品出荷後の書き換えも可能である。

 産業制御機器向けに、様々な業界標準に準拠している。Watchdog Timerは独立したクロックソースで駆動され、白物家電向け安全規格であるIEC 60730 Class Bに完全準拠している。すべてのGPIOはプログラム可能なデジタルフィルタが利用可能で、これにより産業分野の要求に対応が可能である。Fast-mode Plus機能つきI2Cは従来のI2Cと比較して10倍高速であり、あるいは2倍のデバイスを同一バスにつなぐことや、より長距離のバスの引き回しも可能である。2つのコンパレータを搭載しており、32段階の電圧リファレンス、エッジ/レベル検出や出力フィードバックループと組み合わせる事ができる。

 LPC1200シリーズはまず32/48/64/80/96/128Kバイトの6種類のフラッシュ・メモリサイズで、48ピンLQFPと64ピンLQFPの2種類のパッケージで提供される。セグメントディスプレイのオプションは100ピンLQFPパッケージで今年第2四半期に提供予定である。