韓国Samsung Electronics Co., Ltd.は,省エネルギー性能を高めた55型と32型の液晶パネルを,中国・上海で開催中の「FPD China 2011」(開催期間:2011年3月15~17日)で披露した。共に画素数が1920×1080のフルHD対応品である。
55型品は,240Hz駆動の液晶パネルでありながら,100W以下の消費電力を実現したもの。エッジライト型でありながら部分発光制御ができる白色LEDバックライトを搭載する。白色LEDをパネルの左右の2辺に配置しており,入力映像に対して点灯箇所を制御する。「横方向は2領域だが,縦方向は回答できない」(同社の説明員)という。色再現範囲はNTSC規格比で72%,コントラスト比は10万対1以上とする。
32型品は,RGBWの4色のカラー・フィルタ(CF)を2画素分に割り当てる「Pentile」方式を採用したもの。入力映像に対して,バックライト光源の輝度を画面全体で制御する。これらの工夫で,従来品に対して消費電力は40%以下である20W前後になったとする。明るさは450cd/m2,コントラスト比は3000対1以上,色再現範囲はNTSC規格比で72%。