米NPD Group社の調査部門の一つであるSolarbuzzは、2010年の太陽電池の設置量が世界全体で18.2GWだったという調査結果を発表した。2009年は6.43GWだった。
同調査によれば、2010年の太陽光発電システムの市場規模は820億米(約6.5兆円)ドルで、前年の400億米ドルの2.05倍に増えた。
設置量の大幅な急増を牽引したのは欧州。同地域で計14.7GWと全体の81%を占める。特にドイツ(全体の42%)、イタリア(同21%)、チェコの3カ国だけで計12.9GW分の太陽電池を設置した。日本は全体の5%で、およそ910MW分ということになる。国別では米国と並んで4位となった。
これまで、2010年の設置量についてはいくつかの調査会社が15G~17.5GWという見積もりを出していたが、Solarbuzzの調査はそれらを上回る結果となった(関連記事)。
セル生産量順位でシャープが7位に後退
Solarbuzzは、2010年の太陽電池のセル生産量は20GWになったと発表した。2009年の9.86GWから倍増した。20GWのうち、薄膜太陽電池が13.5%を占める。企業別順位の1位は中国企業2社が分け合った。生産量全体の59%が中国・台湾勢によるものである。日本のシャープが、前年の3位から7位に後退したことが目立つ。