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 大日本スクリーン製造は,東日本大震災が同社に与えた影響について,2011年3月18日現在の状況を明らかにした(同社のニュース・リリース)。同社は3月14日に第1報を発表しており,今回の発表は第2報となる。

 今回の発表によると,福島県にある半導体製造装置部品の製造子会社「クォーツリード」(本社:福島県郡山市,いわき工場:福島県いわき市)が3月18日現在,操業を停止している。ただ,建物に一部損傷はあるものの生産設備に大きな支障はなく,設備の点検とインフラの復旧・整備が完了次第,操業を再開する予定であるとする。クォーツリードは,本社・郡山工場で半導体洗浄装置向け石英槽および関連部品の製作加工を,いわき工場で半導体製造装置向け石英製品の製作加工や液晶用大型マスク・ブランクス材料の切断加工を,それぞれ行っている(同社のホームページ)。

 その他の部材調達については,当面の影響は少ないものの,被災地域の混乱が継続しているため,引き続き状況確認を進めていくとしている。なお,東北地方を中心とする顧客へのサービス業務については,移動手段など交通インフラの復旧遅延や安全確保の面から一部地域に支障が出ているという。

 京都府と滋賀県を中心とする主力の半導体,FPD,印刷およびプリント基板関連機器の生産工場については,生産活動に支障はないという。また,既に被災地域におけるグループ社員関係者全員の安否確認もすべて終え,無事を確認しているとする。