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 エプソングループは2011年3月31日、グループ全体の主な生産拠点の被害状況を明らかにした。国内外40カ所以上の拠点のうち以下の4カ所が被害を受けた(ニュースリリース)。その他の製造拠点への被害はない。現在、東京電力福島第1原子力発電所から20km圏内で、避難エリアに該当するエプソントヨコム福島事業所を除き、復旧活動を進めている。

(1)エプソンアトミックス
(青森県八戸市、生産品目:金属粉末、金属射出成形部品、人工水晶)
 金属射出成形部品および人工水晶は2011年4月初旬から生産を順次再開する予定。金属粉末は、各設備・装置への津波による浸水被害のため、同年4月末頃の生産再開を見込む。

(2)秋田エプソン
(秋田県湯沢市、生産品目:プリンタ部品、水晶デバイス、超精密部品など)
 2011年3月22日からすべての品目の生産を再開。今後も電力・燃料などの供給状況を確認しながら生産を行う。

(3)セイコーエプソン酒田事業所、東北エプソン
(山形県酒田市、生産品目:インクジェットプリンタ部品、半導体)
 2011年3月28日からインクジェットプリンタ部品および半導体の一部について生産を再開。今後も電力の状況、材料の調達状況などを確認しながら生産を行う。

(4)エプソントヨコム福島事業所
(福島県南相馬市、生産品目:水晶デバイス)
 現在、事業所を閉鎖。

 その他の事業については、部品調達の状況により一部商品の生産に影響が出る可能性があるが、代替部品の調達や技術的な施策対応などによって影響を最小限にする方針。今回の地震による損害および2011年3月期通期連結業績予想に与える影響については精査中で、今後、適時開示が必要になった場合には速やかに公表するとしている。