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Xeon Prosessor E7 Familyのチップ写真と主な特徴
Xeon Prosessor E7 Familyのチップ写真と主な特徴
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 米Intel社は米国時間2011年4月5日、サーバー機向けマイクロプロセサの新製品群「Xeon Prosessor E7 Family」を発表した(ニュース・リリース)。32nm世代のプロセス技術で製造し、最大10個のプロセサ・コアを搭載する。最大スレッド数は20。45nm世代のプロセス技術を用いた前世代の「Xeon Prosessor 7500 series」に比べて、処理能力が最大40%向上するという。動作時の負荷に合わせて消費電力を動的に制御する「Intelligent Power technology」を待機時にも利用できるようにして、さらなる低電力化を図ったとする。想定する用途は金融サービスや科学研究などで、リアルタイムでのデータ分析や気候モデリングなどに対応可能という。今後、この新製品群を採用した35品種以上のサーバー・システムの出荷が開始される予定である。

 今回の新製品群は、18種類のプロセサから成る。いずれもソケット数が2、4、および8のサーバー機に対応し、最大256ソケットのサーバー機を構成可能である。大容量のメモリを搭載でき、例えば4ソケットのシステムでは2Tバイトが搭載可能だ。18種類のうちの10種類には10コアを搭載する。例えば、「E7-8870」、「E7-4870」、「E7-2870」などの型番の製品では、動作周波数が2.4GHz、TDP(thermal design point)が130Wである。低電力版の10コア品「E7-8867L」では、動作周波数が2.13GHz、TDPは105W。このほか、動作周波数が2.67GHzでTDPが130Wと、動作周波数の高さを訴求する8コア品「E7-8837」などを用意した。

 Intel社は今回、ワークステーションや低消費電力型のサーバー機に向けたプロセサの新製品群「Xeon Prosessor E3 Family」を併せて発表した。これらも32nm世代のプロセス技術で製造する。前世代品に比べて処理能力を最大30%高めたほか、搭載システムの信頼性を高める誤り訂正符号(ECC)に対応するなどした。

 価格は、「E7-8800 Family」、「E7-4800 Family」、「E7-2800 Family」が774~4616米ドル(1000個発注時)、「E3-1200 Family」が189~612米ドル(同)である。