住友金属工業は、2011年4月12日に、熱間で薄板を造る鹿島製鉄所の熱延工場が圧延を再開したと発表した(ニュースリリース)。また、ガス管や水道管などに使う溶接鋼管を熱間で製造する小径管工場も同日に操業を開始している。
同製鉄所の熱間圧延工程としては、4月5日に船舶や建築用の厚板鋼材を製造する厚板工場が再稼働していた。熱延工場の再稼働により、同製鉄所における熱間圧延工程の未稼働設備は、大形形鋼工場のみとなった。
同製鉄所では熱間圧延の加熱炉の燃料としてコークス炉や高炉の上工程で発生する副生ガスを利用している。東日本大震災の影響で高炉が休風状態にあったため熱間圧延工程も操業を停止していたが、3月下旬の送風再開に伴って副生ガスの供給が始まり、熱間圧延工程を順次再開していた。