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今回のサービスのイメージ(図:NTT東日本)
今回のサービスのイメージ(図:NTT東日本)
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NTT東日本が岩手県遠野市で実施していた遠隔健康相談の様子。写真は2010年10月に本誌が撮影
NTT東日本が岩手県遠野市で実施していた遠隔健康相談の様子。写真は2010年10月に本誌が撮影
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 NTT東日本は、東日本大震災により避難所などに避難している被災者に対して、遠隔健康相談を実施すると発表した。被災者のヘルスケアやメンタルケアを実施し、精神的な安心感・安定感を少しでも早く取り戻してもらうことを目的とする。「阪神淡路大震災など、過去の大震災の事例でも指摘されているように、被災ショックに対しては長期的な心のケアが重要。被災直後の緊張感が徐々に緩和されていく局面において、このようなニーズはますます高まる」(同社)と見る。サービスの提供は、2011年4月中に開始する予定である。

 NTT東日本は東日本大震災以前から、宮城県栗原市や岩手県遠野市において、同社のブロードバンド回線「フレッツ光」とテレビ電話端末「フレッツフォン」を活用した遠隔健康相談を実施していた。これらのプロジェクトを推進する関係者が中心となり、ボランティアグループ「東日本大震災被災地支援 継続ケア・キュアネットワークプロジェクト(C3NP)」を立ち上げた。今回の取り組みは、NTT東日本とC3NPが協力して実施するものである。

 まずNTT東日本は、避難所と首都圏の医療機関にフレッツ光やフレッツフォンを設置するなど、通信環境を整備する。そして、C3NPにボランティアとして参加している首都圏の医師や保健師が、避難所との遠隔健康相談にあたる。

 当初は、宮城県栗原市と岩手県遠野市の避難所などでサービスを実施する。その後、要望のある自治体に対して順次拠点を拡大していくという。なお、本サービスは無償で提供する。