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当面の取組み(課題/目標/主な対策)のロードマップ 東電のデータ。
当面の取組み(課題/目標/主な対策)のロードマップ 東電のデータ。
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発電所内における主な対策の概要図 東電のデータ。
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 東京電力は,2011年4月17日に,福島第一原子力発電所における放射線放出の事故を収束させるための,当面の道筋を取りまとめたと発表した(ニュース・リリース)。

 2段階で目標を設定した。すなわち,「放射線量が着実に減少傾向となっている」ことを「ステップ1」,「放射性物質の放出が管理され,放射線量が大幅に抑えられている」ことを「ステップ2」とする。目標達成時期は「ステップ1」が現在から3カ月程度先,「ステップ2」はステップ1終了後の3~6カ月先が目安だという。

 ステップ1とステップ2の目標を達成するための,当面の取り組みも明らかにした。大きく三つから成る。「I. 冷却」,「II. 抑制」,「III. モニタリング・除染」である。このうち,「I. 冷却」は(1)「原子炉の冷却」と(2)「使用済燃料プールの冷却」からなる。

 「II. 抑制」とは(3)「放射性物質で汚染された水(滞留水)の閉じ込めや処理・保管・再利用」と(4)「大気・土壌での放射性物質の抑制」を言う。「III. モニタリング・除染」は(5)「避難指示/計画的避難/緊急時避難準備区域における放射線量の測定・低減・公表」を指す。こうした対策は同時並行的に進め,事態の収束に全力で取り組むとする。