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GEヘルスケア・ジャパンの画像再構成技術「Veo(ヴェオ)」の説明で、同社が示した資料
GEヘルスケア・ジャパンの画像再構成技術「Veo(ヴェオ)」の説明で、同社が示した資料
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 2011年5月のデジタルヘルス分野で目立っていたのは、被曝量の少なさを打ち出した医療機器や関連技術が相次いで発表されたことである。

 このうち、記事ランキング(2011年5月分、トップ10を本記事の最下部に掲載)で4位になったのが、GEヘルスケア・ジャパンが発表した画像再構成技術「Veo(ヴェオ)」だ。同社製のX線CT装置の最上位機種「Discovery CT750 HD」と組み合わせて使うことで、撮影1回当たりの被ばく量を、「一般のX線撮影と同等レベル」(同社)である1mSv以下に削減できる。これにより、患者の負担を軽減できるほか、「これまで被曝量の関係でCT検査が難しかった骨盤や肝臓、すい臓、腎臓内の腫瘍の早期発見への貢献や、小児や妊婦など被曝量の制限が厳しい患者への応用も期待できる」(同社)という。なお、この製品を含めた同社の事業戦略の説明に関する記事は、6位にランクインした。

 このほか、オムロン ヘルスケアが発表した内臓脂肪測定装置「HDS-2000」も、同様の特徴を打ち出した製品である(関連記事)。これまでX線CT装置を使う必要があった内臓脂肪の面積(へその位置で輪切りにした断面積)の測定を、体組成計などで利用されている「インピーダンス法」をベースに測定できるようにした。もちろん、被曝はない。

 6月に入っても、被曝量の少なさを訴求した製品や技術の発表が相次いでいる。被曝量に対する世間の意識の高まりを背景に、低被曝化に向けた医療機器の技術開発はますます加速しそうだ。

デンソーが医療機器メーカーに出資

 2011年5月25~27日に東京ビッグサイトで開催された「ワイヤレスジャパン 2011」でも、デジタルヘルス関連の展示が相次いだ。通信技術を活用することで、医療/ヘルスケアをより便利なものにしようという提案を、各社が打ち出した。救急医療や社員の健康管理、在宅医療の業務支援などに向けた提案である。記事ランキングでは8位に入った。

 この他、デンソーなど3社が医療機器メーカーに共同出資するというニュースも注目を集めた(関連記事)。今後、電機業界と医療業界が連携を図る動きは、ますます活発になっていくだろう。

 以下は、Tech-On!のクローズアップサイト「デジタルヘルス」における2011年5月の記事ランキングである。

【2011年5月のデジタルヘルス記事ランキング】
◇1位:第2回:【ディスプレイ】コントラストを引き上げ階調をとことん刻む
◇2位:第3回:薬局などで手に入る自宅用センサ
◇3位:第1回:「におい」で調べる、ケータイへの実装も
◇4位:【続報1】「被ばく量を90%削減」「四肢専用で快適性アップ」…、GEヘルスケアが4種類の新製品を発表
◇5位:第1回:【総論】先端技術を医療機器へ
◇6位:「日本のニーズを反映させて世界へ」、GEヘルスケア・ジャパンが2011年度の事業戦略を説明
◇7位:第2回:DNAチップを使った予後予測検査サービス
◇8位:【ワイヤレスジャパン】救急医療、社員の健康管理、在宅医療の業務支援…、医療/ヘルスケアに向けた提案が相次ぐ
◇9位:日立、米国の大手総合病院から陽子線がん治療システム2式を受注
◇10位:デンソーなど3社、動脈硬化の検査機器メーカーに出資---新製品開発に向けて技術の融合進める