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 台北世貿南港展覧館(TWTC Nangang Exhibition Hall)で6月14日から3日間の会期で開かれた「Photonics Festival in Taiwan 2011」(台北国際光電週)では、「Solar Taiwan」(台湾太陽光電展、図1)および関連セミナーである「PV産業国際検討会」も開催された。台湾では、世界の太陽電池のブームに併せて数年前から急速に太陽電池産業が立ち上がり、現在の生産量は中国に次ぐ2位に成長している。関連セミナーでは、この中国の太陽電池産業との比較から、台湾太陽電池産業の今後に対して、二つの議論が目立った。中国と協調して産業を伸ばしていこうとする議論と、競争が激しいSi系太陽電池の分野から台湾独自の産業インフラを生かしたCIGS系にシフトしようという議論である。

展示会場
図1 台北国際光電週の中で開催された台湾太陽光電展
太陽電池に関する展示会場は、40数社が参加する小ぶりのものであった。(筆者が撮影)

台湾の太陽電池産業の現状

 台湾光電科技工業協進会(PIDA)の統計数値によると、2010年の台湾の太陽電池セルの製造量は世界全体の14%を占め、日本とドイツを抜いて中国に次ぐ世界2位の規模にまで成長している。さらに、台湾国民党の馬英九政権による中国との積極的な通商政策を反映し、世界の48%を占める中国の生産量と併せて「台湾と中国とで世界の60%を占めた」という表現もあちこちで聞かれた(図2)。2010年の台湾太陽電池産業の売上金額規模は総額で2531億台湾ドルであり、2013年には4257億台湾ドルまで成長すると期待されている(図3)。

 台湾太陽光電産業協会(TPVIA)の資料によると、台湾太陽電池産業の2010年の生産量は3400MWpに達している。セル・メーカーだけでも54社あり、Si結晶系以外でも、Si薄膜系を手がける企業が7社、CIGS系を手がける企業が8社ある。太陽電池セルのトップ・メーカーは約1.2GWの生産能力を持つMotech Industries, Inc.(茂迪有限公司)であり、2位は900MW強の生産能力を持つGintech Energy Corp.(〓晶能源科技)である。この2社は、世界のセル・メーカーの中でもそれぞれ7位と9位に付けている。(〓は、上が「日」、下が「立」)

図2 世界の太陽電池セルの生産量比率
2006年頃から本格的に立ち上がり始めた台湾の太陽電池産業は、2009~2010年にかけて、日本とドイツを追い抜き、中国に次ぐ世界で2番目の規模にまで成長した。台湾と中国の生産量を合わせると世界の60%を占めることになる。(台湾光電科技工業協進会(PIDA)の展示会場での配付資料より)
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図3 台湾太陽電池産業の産業規模(売り上げ)
2010年の産業規模は1872億台湾ドルであり、そのうちSi結晶系およびSi薄膜系のセル製造が全体の7割近い1304億台湾ドルを占めている。2013年には、産業全体で4257億台湾ドルと倍以上の規模になることが期待されている。(台湾光電科技工業協進会(PIDA)の展示会場での配付資料より)
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