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サルーテの電力システムの概要
サルーテの電力システムの概要
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第1回からの続き

 発電機は1号機がメインで、24時間稼働している。止めることのできない冷蔵庫、警備、火災報知器に電力を供給している。2号機から4号機がそれぞれ施設内の電力系統を分担している。各発電機は独立して稼働しており、連系はしていない。2~4号機は朝、順次稼働を開始し、夜には運転を止める設定になっている。

 サルーテが使用するガスは、1カ月に8000~1万m3程度。そのうち5000~7000m3を発電に使っている。窪田氏は「普通に電力を買ってくるよりもコストが掛かっているのは事実」と認める。ガスと商用電力を併用する一般的な業務用施設に比べ、光熱費は1.2~1.3倍程度になっているという。

 ガス・コージェネレーション・システムの発電効率は、最大でも約26%しかない。排熱を利用することで、ようやく総合効率が約83%に上がる。つまり、熱を使い切らなければコスト的に厳しい。このため、空調が不要な季節は効率が上がらず、どうしてもコスト面で不利になる。夏はコージェネレーション・システムの排熱を使う吸収式冷凍機を冷房に利用しているが、それでも全ての排熱は使い切れていないという。

初期には全館停電も経験

 独立した自立電力システムであるが故の苦労話もある。今ではすっかり解決しているが、初期に全館停電を経験したのだ。