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小腸用のカプセル内視鏡「PillCam SBカプセル」の構成部品
小腸用のカプセル内視鏡「PillCam SBカプセル」の構成部品
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 2011年6月のデジタルヘルス分野で注目を集めたのは、カプセル内視鏡だった。カプセル内視鏡は、電子技術の進歩が医療に大きな変化をもたらした象徴的な機器である。それだけに、医療関係者のみならず、技術者からの注目が集まる医療機器の一つと言える。

 カプセル内視鏡を業界で初めて実用化(FDA認可取得)したのは、イスラエルGiven Imaging社。同社の日本法人であるギブン・イメージングが2011年6月21日に東京都内で開催したセミナー「カプセル内視鏡の開発経緯と未来構想、先端医療技術の事業化戦略」に関連した記事が、記事ランキング(2011年6月分、トップ10を本記事の最下部に掲載)の多くを占めた。

 特に、カプセル内視鏡の構成部品に関する記事の人気が高かった。Given Imaging社のカプセル内視鏡を構成する主要部品の多くが日本製であることを示した記事が1位、同社のカプセル内視鏡の構成部品を写真で紹介した記事が2位となった。

 6位に入った記事は、前述のセミナーにおいて、Given Imaging社が体外からの操縦が可能な次世代型のカプセル内視鏡に関し、ヒトにおける最初の臨床試験を終了したことを明らかにしたことを紹介したもの。今後の開発スケジュールについては一切未定としているが、このようなカプセル内視鏡が実用化されれば、詳しく観察したい箇所にカプセルをとどめたり、所望の箇所まで素早く移動させたりすることが可能になる。

 さらに同セミナーでは、“カプセル内視鏡の父”と言える、Given Imaging社でイノベーション担当のVice Presidentを務めるGavriel Iddan氏が登場した。開発の経緯などを語った他、初期のアイデアを記したノートの画像を公開した。記事ランキングでは7位に入った。

 この他、2011年6月22~24日に東京ビッグサイトで開催された「メディカル テクノロジーEXPO」では、パナソニック電工が同社の実装技術「MIPTEC(ミプテック)」を、カプセル内視鏡などの医療用カプセル・カメラに向けて活用することを提案した。筐体に、立体的で微細な回路パターンを形成して部品を実装することができるため、組み立て性や実装信頼性が向上するとした。記事は 9位に入った。

得意技術を応用

 6月は、メディカル テクノロジーEXPOだけでなく、「MEDTEC JAPAN 2011」や「バイオEXPO」といった展示会も開催された。同月末の開催だったため、記事ランキングには入っていないが、これらの展示会で目立っていたのは、自社の得意な技術を医療分野に生かそうとする取り組みである。

 例えば、村田製作所はアンテナ技術を血液検査用デバイスに(関連記事)、大日本印刷はTFT技術をバイオ・センサに(関連記事)、日本テキサス・インスツルメンツはDLP技術を静脈可視化技術に(関連記事)それぞれ応用してみせた。

 以下は、Tech-On!のクローズアップサイト「デジタルヘルス」における2011年6月の記事ランキングである。

【2011年6月のデジタルヘルス記事ランキング】
◇1位:【続報1】カプセル内視鏡の「主要部品の多くは日本製」、Given Imaging社が明らかに
◇2位:【続報3】写真で見る、カプセル内視鏡の構成部品
◇3位: 「全身のがんをわずか7分で被ばくなしに検査可能」、Philipsの業界初の“フル・デジタルMRI”が国内で稼働
◇4位:リコーが電子ペーパー端末を利用したペーパーレス・ソリューション事業を開始、医療機関などに向ける
◇5位:【メディカル テクノロジーEXPO】「世論の支持もある」、医療機器分野への異分野参入を訴える
◇6位:
Given Imaging社が次世代型カプセル内視鏡に言及、操縦可能型は「ヒトでの最初の臨床試験を終了」
◇7位:【続報2】“カプセル内視鏡の父”が開発経緯を振り返る、初期のアイデアを記したノートも公開
◇8位:“スマートフォン心電図ビューワー”、「国内初」のシステムが東邦大学医療センター大橋病院で臨床応用へ
◇9位:【メディカル テクノロジーEXPO】パナ電工、医療用カプセル・カメラに向けて実装技術「MIPTEC」の活用を提案
◇10位:【メディカル テクノロジーEXPO】ミツミ電機、「血管硬度も分かる」血圧計向け圧力センサを展示

■2011年5月のデジタルヘルス記事ランキングはこちら