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ニコンが2011年10月20日に、満を持して投入したミラーレス・カメラ「Nikon 1 V1」
ニコンが2011年10月20日に、満を持して投入したミラーレス・カメラ「Nikon 1 V1」
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 富士キメラ総研は2011年10月26日、レンズ交換式デジタル・カメラの世界市場の調査をまとめた報告書「2011 イメージング関連市場総調査」を発表した。調査の結果、ミラーレス・カメラは2011年以降も年率2桁の高成長を見込み、2015年には一眼レフ・カメラを台数で上回ると予想した。

 報告書によれば、2010年のミラーレス・カメラの出荷台数は前年比463.8%の218万台である。日本や東南アジア地域を中心に市場が急拡大しており、2015年には2010年比825.7%の1800万台に達するとした。

 一方の一眼レフ・カメラの出荷台数は、2011年は前年比142.1%の1474万台を見込む。それ以降は、「ミラーレス・カメラとの競合によって成長が鈍化していく」(富士キメラ総研)見通しで、2015年にはミラーレス・カメラの市場規模を100万台下回る1700万台と見積もった。

2012年には参入メーカーが出揃う


 ミラーレス・カメラはその名の通り、ミラー・ボックスを備えないレンズ交換式デジタル・カメラである。デジタル一眼レフ・カメラで用いる光学式ファインダー(optical view finder:OVF)の代わりに、電子式ファインダー(electric view finder:EVF)を用いることが多い。EVFの体積と重さは、OVFとミラー・ボックスに比べて半分未満で済むため、カメラの小型・薄型化が容易になる。

 この分野で先陣を切ったのはパナソニックで、2008年10月に製品を投入した。その後、オリンパスやリコー、ソニー、ペンタックスといった国内勢や韓国Samsung Digital Imaging社などが続いた( Tech-On! 関連記事1)。そして、2011年10月にはニコンが参入を果たした。

 ただし、現状では、「欧米ではミラーレス・カメラの認知度が低く、中国では一眼レフ・カメラの方が人気を集めている」(富士キメラ総研)。「(富士フイルムなど)参入メーカーが出揃う2012年以降が、本格的な普及時期と考えられる」(同社)とする( Tech-On! 関連記事2)。追われる格好の一眼レフ・カメラは、ミラーレス・カメラとの差別化を図るため、一層の高機能化が進みそうだ。

 なお、今回の調査では、タイにおける洪水被害の影響は考慮していないという。