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図1●机の上に表示した将棋のコマを、指を浮かせて移動できる。上部に光学モジュール、下部に光センサーが配置されている。著者が撮影。
図1●机の上に表示した将棋のコマを、指を浮かせて移動できる。上部に光学モジュール、下部に光センサーが配置されている。著者が撮影。
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図2●キーボードを表示して入力するなど、手の動きによるユーザー・インタフェースが簡単に実現できる。著者が撮影。
図2●キーボードを表示して入力するなど、手の動きによるユーザー・インタフェースが簡単に実現できる。著者が撮影。
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図3●光学モジュール。厚さは6mm。著者が撮影。
図3●光学モジュール。厚さは6mm。著者が撮影。
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 船井電機は、「FPD International 2011」(10月26~28日、パシフィコ横浜で開催)において、小型プロジェクタを使って、机の上に表示した将棋のコマを指で浮かせながら移動させるといった、入力技術を展示した(図1)。MEMSミラーを応用したカラー表示のプロジェクタを使ったもので、表示した画像の上を、人が指でなぞった動きを、光センサーで検知することで入力できる。

 指の動きを認識する仕組みは、(1)MEMSミラーでレーザー光を高速に走査して、机の上に画像を表示する。(2)画像の上を指でなぞると、レーザー光が遮られ、光の強さが変化する。(3)この光の強さを、光センサーで検知する。(4)レーザー光は、MEMSミラーで高速に走査しているため、光が遮られた時間から、指を遮った位置を特定できる。

 机の上に表示した将棋のコマを、指で浮かせながらでも移動させられるのは、光センサーの配置の工夫による。机の上の指の動きを検出するための光センサーと、空中にある指の動きを検出するための光センサーの二つを、指が動く範囲に向けるように配置している。

 二本の指の動きを検知できることから、キーボードを表示して入力したり(図2)、表示した画像を指でなぞって拡大させたり、スクロールさせて別の画面を表示させたりできる。いわば、机の上など、場所を選ばずに、タッチパネル付きのディスプレイと同じような機能を付加できる。

 同社では、これまでも同様の技術を公表してきたが、今回は、従来よりも振れ角の広いMEMSミラーを使い、1m離れた位置に39型の表示を可能にしたとする。このため、MEMSミラーの駆動方式を変えているようだ(図3)。今回、出展したモジュールは、2011年中に製品化する予定で、価格は通常のプロジェクタと同程度に設定するという。