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任意波形発生機能。パソコン上で作成した任意波形である
任意波形発生機能。パソコン上で作成した任意波形である
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数値演算用関数やフィルタなどを搭載したソフトウエアの利用例。図は,絶対値を求めた結果である
数値演算用関数やフィルタなどを搭載したソフトウエアの利用例。図は,絶対値を求めた結果である
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電力解析に向けたソフトウエアの利用例。スイッチング損失を算出した際の表示画面である
電力解析に向けたソフトウエアの利用例。スイッチング損失を算出した際の表示画面である
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 アジレント・テクノロジーは,同社のデジタル・オシロスコープ「InfiniiVision(インフィニビジョン) 3000Xシリーズ」に,任意波形発生機能をオプションとして追加した(ニュースリリース)。周波数帯域幅は500MHzで,波形更新速度が100万回/秒(参考記事)。価格が31万7113円~130万8239円の低価格オシロスコープである。同社によると,低価格オシロスコープに任意波形発生機能を搭載したのは業界初」(米Agilent Technologies, Inc. High Volume Scope Marketing Segment Manager Digital Test Division – ScopesのMegan Chura氏)という。なお,このオシロスコープと同時に2011年2月に発売した「InfiniiVision 2000Xシリーズ」ではこのオプションは使えない。

 任意波形発生機能の搭載は,開発当初から予定していたという。しかし,「オシロ本体を市場に早く投入することを最優先したため,2011年2月の製品化にはこの機能の提供は間に合わなかった。従って,このタイミングでの追加となった」(同氏)とする。任意波形発生機能を使えば,オシロスコープで捕捉した信号波形を即座にスティミュラス用ファイルに変換できる。さらに,捕捉した信号波形をオシロスコープ上で編集したり,専用ソフトウエア(BenchLink Waveform Builder Pro)を使ってパソコン上で独自の波形を作成してオシロスコープに取り込んで被測定物に出力したりすることも可能だ。ダイレクト・デジタル・シンセサイザ(DDS:direct digital synthesizer)技術を採用したもので,分解能は10ビット,サンプリング速度は100Mサンプル/秒,メモリー長は8Kポイントである。
 
 任意波形発生機能は,ファンクション・ジェネレータ用オプション・ソフトウエア「DSOX3WAVEGEN」の一部である。任意波形発生機能のみでは提供していない。このオプション・ソフトウエアは,オシロスコープのファームウエア(フェームウエア2.0)にあらかじめ収められており,ライセンスを購入したユーザーには,ライセンス・キーが付与されて利用可能な状態になる。オプション・ソフトウエアの価格は6万8000円。ただし,ファームウエア1.0搭載のInfiniiVision 3000Xシリーズを購入時した際にDSOX3WAVEGENを入手済みのユーザーは、ファームウエアをアップグレードすることで任意波形発生機能を無償で使えるようになる。

 このほか同社は,5つのオプション機能を新たに追加した。一つめは,数値演算用関数やフィルタなどを搭載したソフトウエア「DSOXADVMATH」である。測定した波形に対して,低域通過フィルタや高域通過フィルタをかけたり,測定した二つの波形の積などを求めたりできる。価格は3万3815円。二つめは,電力解析に向けたソフトウエア「DSOX3PWR」である。高調波電流成分や力率,有効電力,無効電力,皮相電力,クレスト・ファクタ(波高率),スイッチング損失,変換効率解析などを実行できる。価格は16万9240円。三つめは,HDTV
規格に対応したトリガ/解析ソフトウエア「DSOX3VID」である。1080p(60フレーム/秒)や,1080i(60フレーム/秒),1080p(50フレーム/秒)などの規格に対応する。価格は8万592円。四つめは,FlexRayに対応したトリガ/解析ソフトウエア「DSOX3FLEX」で,価格は16万9240円。五つめは,航空機や人工衛星,軍用機器などに採用されているインタフェース規格である「MIL-STD 1553」と「ARINC 429」に対応したトリガ/解析ソフトウエア「DSOX3AERO」。価格は16万9240円である。