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 ソニーは、デジタル・カメラを生産するSony Technology (Thailand) 社のAyutthaya事業所が洪水の被害を受け、レンズ交換式カメラの新製品(「NEX-7」、「NEX-5N」、「NEX-C3」、「α65」)の発売延期に追い込まれた(関連記事)。

 「発売日未定」となった製品のうち、NEX-5NとNEX-3Cは既にボディ/ズームレンズキットを販売中だった。これらのダブルズームレンズキットを2011年11月に発売する予定だったが、十分な生産量を確保できないため、既に販売中のボディ/ズームレンズキットに在庫を集中させる判断を下した。どれくらい在庫があるかは不明とする。

 Ayutthaya事業所では、ミラーレス・カメラと一眼レフ・カメラ、交換レンズを製造している。建屋は、中二階のようなものがあるが、基本的に平屋建てである。

 操業再開のメドが立たないため、同子会社のChonburi事業所でレンズ交換式カメラの代替生産の検討を始めた。しかし、生産設備を移管しなければならないため、「結局は工場に入れるようになってからしか、代替生産の準備を本格化できない」(ソニー)という。Chonburi事業所は現在、カー・オーディオの生産を担当している。コンパクト型デジタル・カメラ「Cyber-shot」は、中国(無錫)および日本国内(東海テック)での代替生産を検討する。

 ソニーは、2010年のミラーレス・カメラの投入を機に、タイでの生産を始めた経緯がある。カメラ(イメージング)の一大生産拠点にする計画も同時に立ち上げ、2011年にはコンパクト・カメラの一部機種の生産を中国(無錫)から移管したばかりだった。今回は、計画を推進している真っ最中の洪水被害となった。


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