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開発品。上が出力ロッドで、下の黒く見えるのがモータ
開発品。上が出力ロッドで、下の黒く見えるのがモータ
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開発品は、ボールねじ(上)とモータ(下)が上下に並ぶ
開発品は、ボールねじ(上)とモータ(下)が上下に並ぶ
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従来品は、ボールねじ(左)とモータ(右)が一直線上に並ぶ
従来品は、ボールねじ(左)とモータ(右)が一直線上に並ぶ
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 NTNは、従来より大幅に軽く、小さくした自動車向けのAMT(Automated Manual Transmission)用電動アクチュエータを開発した。2009年に生産を始めた従来品の質量が2.7kgだったのに対し1.1kgと60%軽くした。さらに、突き出し量を出力軸から直接検出する位置センサを内蔵することで、別途位置センサを用意したり組み付けたりする工程をなくした。AMTのシフト操作向けだけでなく、駐車ブレーキの操作など、自動車で使う各種の電動アクチュエータに使える。

 シフト操作は、手動や油圧から電動にする動きが進んでいる。電動の中でも、モータの回転運動を直線運動に変換する機構として滑りねじやウオームギヤを使っていたものが、ボールねじに置き換わりつつある。

 モータの軸と出力ロッドが平行に並んでいる点は従来品と同じ。従来品はモータ軸の延長線上にボールねじの軸があり、ボールねじのナットと出力ロッドをブラケットで結んでいた。これに対して開発品は出力ロッドの外側に中空の軸があり、モータから1段減速して中空の軸を回す。この軸がボールねじのナットを回し、ボールねじの軸がそのまま出力ロッドになる。従来品はモータと送りねじが1直線上に並んでいたのに対し、開発品は2軸に振り分けてモータと送りねじが横に並ぶことになる。この結果全長は従来品の約300mmに対して約220mmと、約30%短くなった。