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 タイの大規模洪水は首都Bangkokに達し、これまでに7つの工業団地で浸水被害が出た。被災した企業は700社を超え、うち6割以上が日系企業という。電機メーカー大手8社に2011年11月2日時点の被害状況や影響を聞いた。この記事では、パナソニック、三菱電機、シャープの状況を伝える(Tech-On!関連記事:東芝・日立の状況ソニー・NEC・富士通の状況)。

パナソニック、リレーや熱交換器の生産を停止

 パナソニック・グループでは、3工場が浸水被害に遭った。成型材料や積層板、配線、ブレーカー、照明を生産するPanasonic Electric Works (Ayuthaya) Co., Ltd.の工場(Rojana工業団地)、リレーなどの制御機器を生産するPanasonic Electric Works (Thailand) Co., Ltd.の工場(Navanakorn工業団地)、冷蔵庫用の熱交換器などを生産するPanasonic Refrigeration Devices (Thailand) Co., Ltd.の工場(Navanakorn工業団地)である。

 なお、洪水被害拡大を警戒して操業を停止していたPanasonic Home Appliances (Thailand) Co., Ltd.の工場(Well Grow工業団地)は、操業を再開した。同工場は冷蔵庫や洗濯機、炊飯器などを生産している。同工場が操業を停止していたのは、2011年10月19日から24日の6日間という。

三菱電機、エアコンやカー・オーディオの生産停止

 三菱電機グループでは、現時点で直接、浸水被害を受けた工場はない。ただし、家庭用エアコンや業務用空調機を生産するMitsubishi Electric Consumer Products (Thailand) Co, Ltd.の工場(Chonburi県)は、部材不足のため生産を停止。当面、在庫を出荷していく。また、自動車電装品やカー・オーディオを生産するMitsubishi Electric Thai Auto-Parts Co., Ltd.の工場(Rayong県)では、カー・オーディオの生産ラインを停止した。自動車メーカーの減産の影響と部材不足によるものという。

 タイ以外の国・地域での生産に関しては、現時点でこの大規模洪水の影響は受けていないとする。代替部品の利用や在庫調整、転注などにより、通常通りの生産に努めるとしている。

シャープ、現時点でタイ2工場とも操業

 シャープは、タイに2工場を構えるが現時点で浸水被害はない。家電や事務機を生産するSharp Appliances (Thailand) Ltd.の工場(Chachoengsao県)、家電や事務機、太陽電池システムを生産するSharp Manufacturing (Thailand) Co., Ltd.の工場(Nakhon Pathom県)ともに、「部材をなんとか集めて」(同社広報)操業を続けている。

 タイ国外での生産にも、現時点で影響はないという。ただし、同社は部材調達や物流に今後、影響を受ける可能性を考慮し、2011年度通期(2011年4月~2012年3月期)の業績見通しを下方修正した。生産規模に数百億円レベルの影響が出る可能性もあるという(Tech-On!関連記事)。

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