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 2011年11月1日に中国・上海で始まった工業製品に関する展示会「中国国際工業博覧会」。約15万m2の展示面積に国内外から1800社以上の企業が参加しており,中国で開催される工業博覧会では最大の規模となっている。同展示会の特徴や今後の方向性など,現場の運営責任者である周正氏に聞いた。(聞き手は木村知史=Tech-On!)

―― 中国国際工業博覧会はどのように発展してきたのでしょうか。

 この展示会は1999年に始まりました。当時の名称は「上海国際工業博覧会」でした。1回目の出展者数は100社に満たず,展示面積も1万m2程度でした。もちろん,今回のように展示会場を専門ゾーンごとに分けたりなどはしていません。

 大きく変わったのは6年経って,政府のサポートを受けられるようになり,名前も今回と同様に「中国国際工業博覧会」に変更になったあたりです。2006年には展示面積が10万m2を超え,出展者数も1500社を超えました。また,3年前には国際見本市連盟(UFI)に認証された中国で唯一の工業博覧会となりました。間違いなく,中国のユーザーに対して影響力が最もある工業博覧会といって間違いないでしょう。

―― 海外からの出展者,また海外からの来場者は多いのでしょうか。

 出展は24の国と地域から行われています。今回の出展者数は1869社でしたが,そのうちの500社弱が海外からの出展者でした。また,昨年の実績ですが,約10万人の来場者のうち3000人が海外からの方でした。

 海外からの来場者も多いのですが,もう一つの特徴は中国全土から出展,そして来場があることです。出展者で言えば,チベット省と海南島以外の省からは出展があります。来場者は,すべての地域からです。このように,国際展として相応しい展示会に成長したと感じています。

―― 中国国際工業博覧会のコンセプトを教えてください。

 私達は,コンセプトとして三つを掲げています。「国際化」「専門化」「ビジネス化」です。国際化に関しては,前にもお話しましたように,多くの海外の出展者と来場者を迎えています。世界中から優れた製品が展示されるように,海外の雑誌などでアピールしました。また,海外で開催される工業博覧会に出展することで,私達の展示会のメリットを伝えられるように努力しました。

 専門化に関しては,今回,見ていただくと分かるように,全体を八つのゾーンに分けています。「金属加工・工作機械」「環境保護技術・設備」「新エネルギー」「新エネルギー自動車」「工業自動化」「情報・通信技術応用」「科学技術革新」「航空宇宙技術」の八つです。中国国際工業博覧会は総合博覧会ですが,ゾーンを分けることで,来場者はお目当ての技術にたどり着きやすくなります。出展者によっては,二つのゾーンに出展している企業もあります。

 ただし,来場者が専門展だけを見ていくかと言うとそんなことはなく,多くの来場者が展示全体を見ます。思わぬ分野で,商談が成り立つケースもあるようです。

 最後のビジネス化ですが,中国国際工業博覧会はトレードショーですから,多くの商談が成り立ってほしいと思っています。そのために,出展者のニーズを聞いて,事前に特定の人にメールを送って興味ある人をブースに誘導するなどの工夫を行っています。前年のアンケートデータを保有しているので,このようなことができるわけです。

―― 来年以降の計画について教えてください。

 現在,来年のプランを練っているところです。中国国際工業博覧会は,出展者の80%が翌年も出展してくれるという,とても満足度の高い展示会です。例えば,専門化をもっと推し進めるなど,さらに強い展示会にしていきたいと思っています。

 中国国際工業博覧会は国家発展和改革委員会や商務部など政府の関連9部門が後押ししてくれる,中国において影響力の高い展示会です。自社のブランド向上などにも役立ちますし,商談も成功するはずです。私達は,今後も出展者,来場者の役にたてるよう,策を練っていきたいと思っています。