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中国でのPVシステムの省・地域別の導入規模の比(Solarbuzz調べ)。右回りに、Qinghai(青海省)、Gansu(甘粛省)、Ningxia(寧夏)、Inner Mongolia(内モンゴル)、Sichuan(四川省)、Jiangsu(江蘇省)、Shangdon(山東省)、Shaanxi(陝西省)、Tibet(チベット)、Anhui(安徽省)、その他の地域の順。
中国でのPVシステムの省・地域別の導入規模の比(Solarbuzz調べ)。右回りに、Qinghai(青海省)、Gansu(甘粛省)、Ningxia(寧夏)、Inner Mongolia(内モンゴル)、Sichuan(四川省)、Jiangsu(江蘇省)、Shangdon(山東省)、Shaanxi(陝西省)、Tibet(チベット)、Anhui(安徽省)、その他の地域の順。
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 米国の調査会社NPD Group社の太陽光発電(PV)システム担当部門であるSolarbuzzは、中国でPVシステムの設置量が急増し、2011年の1年間で定格1.8GWに達する見通しになったと発表した。これは日本や米国の2011年の設置量見込みと同程度か、あるいはそれらを上回る水準である。太陽電池の製造では既に断トツ世界一の中国だが、いよいよPVシステムの導入量でも世界の上位をうかがい始めた。

 Solarbuzzによれば、中国でのPVシステム設置は、住宅の屋根に載せるよりも、メガソーラー(大規模太陽光発電所)という形で導入されることがほとんどで、計1104件のプロジェクトが進行中だという。計画数が最も多いのが同国西部にある青海省で、次に同省に接する甘粛省、寧夏回族自治区、内モンゴル自治区と続く。これらの地域では、定格1GW(100万kW)に迫る発電規模のメガソーラー計画が7件もある。

 ここまでメガソーラー計画が増えたのは、中国でも固定価格買い取り制度(FIT)が軌道にのってきたこと、そしてシステム価格が急落しているためである。具体的には、2011年のPVによる発電分のFITによる買い取り価格は、1.15中国元/kWh(日本円で14.1円/kWh)。この価格が決まった当初は、「『価格が低すぎる』という声が業者からあったが、PVシステムの低価格化が急速に進み、安定的に利益が出るようになってきた」(Solarbuzz社)。2012年のFITの買い取り価格は、1.0中国元/kWhに引き下げられるという。

 また、PVシステム導入時の補助金も強力な後押しになった。例えば、「Golden Sun(金太陽)」プロジェクトと呼ばれる助成制度では、定格1W当たり8~12中国元(日本円で98~147円)の助成を受けられる。つまり、PVシステムの価格の50~70%を補助金で賄えるという。