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500Mサンプル/秒の12ビットD-A変換器を2個集積したIC
500Mサンプル/秒の12ビットD-A変換器を2個集積したIC
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 米Texas Instruments Incorporated(TI)は,サンプリング速度(標本化速度)が500Mサンプル/秒と高い12ビットD-A変換器を2個集積したIC「DAC3162」を発売した(ニュースリリース)。最大の特徴は,実装面積が7mm×7mmと小さいことだ(パッケージは,49端子QFN)。競合他社品は10mm×10mmだったという。このため,実装面積を約半分に削減できる。消費電力も小さい。500Mサンプル/秒動作時の消費電流は,チャネルあたり135mW(出力電流は20mA)である。競合他社品に比べて最大35%低いとする。携帯電話基地局やソフトウエア無線機器,ポイント・ツー・ポイントのマイクロ波通信機器,Eバンド(2G~3GHz)利用の無線機器,携帯型テスト機器などに向ける。

 デジタル信号入力はLVDS形式。DDR(double data rate)に対応した1本のLVDSデータをインタリーブ動作で取り込んで,二つのD-A変換器に分配することも可能だ。アナログ信号出力は差動形式で,出力電流は2m~20mAの範囲で調整できる。微分非直線性誤差(DNL)は±1LSB。積分非直線性誤差(INL)は±2LSB。スプリアス・フリーのダイナミック・レンジは78dBc(10MHz出力時の標準値)。第3次相互変調歪み(IMD3)は88dBc(10MHz±0.5MHz出力時の標準値)。隣接チャネル漏洩電力比(ACLR)は79dBc(30MHz出力時の標準値)。チャネル間のアイソレーションは100dBc(標準値)を確保した。レイテンシは,1.5クロック・サイクル分と短い

 パラメータ設定などに使うソフトウエアは必要ない。つまり,パラメータ設定用のシリアル・ペリフェラル・インタフェース(SPI)は備えていない。動作温度範囲は-40~+85℃。電源電圧は+1.8Vと+3.3V。1000個購入時の米国での参考単価は12.60米ドルからである。

 このほか同社は,サンプリング速度が500Mサンプル/秒で,分解能が10ビットのD-A変換器を2個集積したIC「DAC3152」も併せて発売した。消費電力はチャネルあたり67mW(500Mサンプル/秒動作時,出力電流は2mA)。1000個購入時の米国での参考単価は9.15米ドルからである。