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図1 シースルー型のヘッドマウント・ディスプレイ(HMD)「MOVERIO『BT-100』」とエプソン販売 代表取締役社長の平野精一氏(右から2番目)。会場には、エプソン・ナカジマレーシングの中嶋悟氏(右から3番目)とレースクィーンの丸山えりさん(左)と山田美菜子さん(右)も登場
図1 シースルー型のヘッドマウント・ディスプレイ(HMD)「MOVERIO『BT-100』」とエプソン販売 代表取締役社長の平野精一氏(右から2番目)。会場には、エプソン・ナカジマレーシングの中嶋悟氏(右から3番目)とレースクィーンの丸山えりさん(左)と山田美菜子さん(右)も登場
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図2 HMDを装着したところ
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図3 HMD(シェードあり)
図3 HMD(シェードあり)
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図4 メガネ越しの映像(シェードあり)
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図5 HMD(シェードなし)
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図6 メガネ越しの映像(シェードなし)
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図7 コントローラ
図7 コントローラ
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図8 光学システムの概要
図8 光学システムの概要
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図9 液晶パネルの映像を導光板に表示
図9 液晶パネルの映像を導光板に表示
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 セイコーエプソンは2011年11月9日、前方が透けて見えるシースルー型のヘッドマウント・ディスプレイ(HMD)「MOVERIO『BT-100』」を発表した(ニュース・リリース)。ユーザーの20m先に、320型相当の大画面映像を疑似的に表示できるという。シースルー型にすることで、従来のHMDと比べて「周辺が確認できるようになり、いつでも、どこでも何かをしながら楽しめる」(同社 ビジュアルプロダクツ事業部 副事業部長の森山佳行氏)とする。

 国内では、2011年11月25日に発売する。個人向けのエンターテインメント用途だけでなく、ビジネス用途としても販売する。価格はオープンだが、エプソンダイレクトショップでの販売価格は5万9800円。競合製品となるソニーのHMD「HMZ-T1」と同程度の価格を設定したもようだ(Tech-On!の関連記事)。販売目標は、発売後1年間で1万台である。海外市場についても、「2012年初頭に欧州で販売する予定」(エプソン販売 代表取締役社長の平野精一氏)という。

高温多結晶Si TFT液晶を使用

 開発品は、HMDとコンローラの二つから成る。重さは、HMDが240g、コントローラが165g。機器間は有線ケーブルで接続して、映像信号や電力を伝送する。無線伝送については、「将来的に検討していきたい」(セイコーエプソンの森山氏)と述べるにとどまった。

 HMDには、0.52型の透過型液晶パネルを2枚搭載する。画素数は960×RGB×540である。駆動素子には高温多結晶Si TFTを、バックライト光源には白色LEDを用いた。左目と右目のそれぞれに独立した映像を表示することで、3D映像も視聴できるという。3D映像のファイル形式はサイド・バイ・サイドのみである。

 この2枚の液晶パネルは、左右のフレーム部に配置。液晶パネルの映像は、レンズで拡大した後、メガネのレンズ部分に配置した導光板に映し出す仕組みだ。HMD全面のシェードを取り外した場合、映像を表示する部分の透過率は約80%とする。シェードを取り付けると、「透過率は10%程度に低下する」(セイコーエプソン)という。

連続駆動は6時間

 コントローラには、静電容量式のタッチ・パッドと機械式ボタンを備える。外部インタフェースはmicroSD/SDHCとMicro-USB。無線LAN(IEEE.802.11b/g/n)による通信機能を備える。これらのいずれかを介して映像を楽しめる。

 搭載するアプリケーション・プロセサはルネサス エレクトロニクス製であり、動作周波数は500MHz程度という。Liポリマ2次電池の容量は2600mAhであり、動画ファイルを連続6時間再生できるとする。

Android 2.2を搭載するも

 ソフトウエア基盤には、米Google社の「Android」を採用する。バージョンは「2.2」(開発コード名:Froyo)。Webサイトの閲覧機能は備えるが、「Android Market」は利用できない。Androidのバージョン・アップについても、「現時点では考えていない」(セイコーエプソンの森山氏)とした。

 なお、ブランド名であるMOVERIO(モベリオ)は、「Mover」と「IO」を組み合わせた造語。Moverは移動(Move)、映画(Movie)のことを指し、移動時に映画などを大画面映像で楽しんでほしいとの思いをこめたという。IOは、公共の場をはじめ、さまざまな場所と個人の世界をつなぐ、インタフェースという意味をこめたとする。