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HDDの価格が急騰
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ニコンとソニーのシェアが低下
ニコンとソニーのシェアが低下
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 調査会社のBCNは、タイの洪水が2011年の日本の年末商戦に与える影響をまとめた。

 洪水の被害を最も受けているHDDは、年末商戦において販売台数ベースで対前年比40~55%減になるとした。既に2011年10月中旬から、需給バランス崩壊の影響で価格が急騰している。
 一方、HDDを利用するパソコンは、メーカー各社に若干の在庫があるため、HDD不足の影響が生じるのは2011年12月ごろからになる。この結果、パソコンの年末商戦での販売台数ベースの影響は、対前年比で約10%減にとどまる見込みという。HDDの不足によって、パソコンへのSSDの搭載が加速する可能性があるとした。
 レコーダは同50~60%減となりそうだが、これはHDDの不足よりもテレビ特需の反動が大きく影響するものである。

 HDD関連以外では、プリンタとレンズ交換式デジタル・カメラが影響を受ける。プリンタは、キヤノンの工場が被災しており、大きなダメージが予想されるとした。プリンタの年末商戦での販売台数は対前年比20%減になる見込み。

 ニコンとソニーの工場が被災したレンズ交換式デジタル・カメラは、販売台数ベースで対前年比20~30%減になる恐れがあるという。既に週単位の調査データでは、レンズ交換式デジタル・カメラにおけるニコンやソニーの販売台数シェアが徐々に低下する傾向が見えている。
 レンズ交換式デジタル・カメラのうち一眼レフ分野では、10月31日~11月6日のニコンの販売台数シェアが、10月24~30日に比べて一気に7ポイント下がり30.8%になった。ミラーレス分野におけるソニーのシェアは、10月17~23日が28.6%、10月24~30日が26.3%、10月31日~11月6日が23.3%と低下を続けている。同分野のニコンのシェアも同様の傾向を示す。

 なお、オリンパスの一連の騒動は、現時点で同社のデジタル・カメラの販売に大きな影響を与えていないようだ。デジタル・カメラ全体におけるオリンパスの販売台数シェアは、10月13日までの日次ベースの平均で10.7%、その後は同10.0%である。「シェアは若干下がっているものの、今のところオリンパスのデジタル・カメラが市場で大きく販売台数を落としている状況ではない。製品自体に大きな影響は出ていない」とした。