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SiTime社 CEOのRajesh Vashist氏
SiTime社 CEOのRajesh Vashist氏
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「Stratum 3」で求められる周波数安定度
「Stratum 3」で求められる周波数安定度
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「Stratum 3」対応でSi-MEMS市場がさらに拡大
「Stratum 3」対応でSi-MEMS市場がさらに拡大
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今回のデバイスはハードウエアは「5003/4」と同じ
今回のデバイスはハードウエアは「5003/4」と同じ
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水晶発振器に比べて小型化が可能
水晶発振器に比べて小型化が可能
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 米SiTime社は、発振周波数の温度安定度が0.1ppmとOCXOクラスの精度を持つSi-MEMS発振器「SiT503x」ファミリを発表した(ニュース・リリース)。高い周波数安定度が求められる基地局向けネットワーク機器などのクロック信号源として利用できるという。

 基地局向けのネットワーク機器などでは、「Stratum 3」と呼ぶ規格に準拠する必要があり、発振周波数の温度安定度は0.1~0.28ppm、24時間のホールドオーバー安定度は0.37ppm以下、20年の安定度は4.6ppm以下が求められる。SiTime社はすでに温度安定度0.5ppmのSi-MEMS発振器を発表しているが(関連記事)、このStratum 3には対応できなかった。

 今回は0.5ppm品に比べてMEMS振動子やアナログICのハードウエアは変えず、内部の校正方法などを見直すことで、Stratum 3準拠の周波数安定度を実現した。すでにサンプル出荷を開始しており、2012年前半に正式出荷を開始する。

 Stratum 3準拠のOCXOやTCXOに比べて外形寸法を大幅に縮小できる点が特徴である。例えば、従来のOCXOは外形寸法が20.5mm×20.5mm×15.2mm、TCXOは5mm×3.2mm×1mmだったのに対し、今回のSi-MEMS品は2.5mm×2.0mm×0.75mmにできた。また、TCXOが高価なセラミックス・パッケージを使用しているのに対し、今回のSi-MEMS品はプラスチック・パッケージが利用できるため、低コストとする。

 SiTime社はSi-MEMS発振器市場で85%のシェアを持つ。累計出荷個数は7500万個を超えており、2010年には2200万個を出荷した。2011年には5000万個前後の出荷個数を見込んでいる。水晶発振器に比べると、まだまだ出荷個数は少ないが、「機器メーカーの品質認定をクリアしつつあるため、今後はSi-MEMSが急速に普及する」(同社 CEOのRajesh Vashist氏)という。発振器やクロック・ジェネレータ、振動子を含むタイミング・デバイス市場は約50億米ドル規模とされているが、「今後5年以内に、4億米ドル(8%)を獲得したい」(同氏)としている。