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 米Freescale Semiconductor Inc.は、同社のMCUの新しいラインナップとして「Kinetis Xシリーズ」を発表した(発表資料)。Kinetis Xシリーズは従来の「Kinetisシリーズ」と同様に、英ARM Ltd.のプロセサ・コア「Cortex-M4」をベースにしており、動作周波数はMCUとしては最高速に属する200MHzまで高められている。ECCで保護されるSRAMを最大0.5Mバイト搭載するほか、1cycleでアクセス可能なScratch Padとして利用できるSRAMを32Kバイト内蔵している。フラッシュ・メモリは1~4Mバイトの構成が用意されるほか、フラッシュ・メモリなし版も用意される。また複数のオフチップメモリを利用可能となっており、ここにはNOR/NAND Flash、Serial Flash、SRAM、Low-poert DDR2/DDR3などが接続して利用可能となっている。またXIP(eXecute In Place)はNORあるいはQuad-SPI Serial flashに対しても利用可能である。

 64チャネルのDMAコントローラを内蔵し、また内部に64ビットのAXIバスを搭載、周辺回路とのデータ転送の高速化を図っている。Connectivityとしては、さまざまな用途向けに要求されるEthernet、High-Speed USB OTG、CAN、IISとSerial通信などを搭載するほか、暗号化アクセラレータや改竄検出ユニットなどを利用できる。またGUIが必要とされるアプリケーション向きに、低消費電力なセグメントLCDとグラフィックLCDの両方がサポートされる。グラフィックLCDパネルは最大WQVGAサイズまで、外部にフレームバッファを増設することなく利用可能であり、それ以上の場合は外部に8ビット幅のDRAMを搭載することで実現できる。

 Kinetis Xの開発環境は、従来の同社のKinetis向けのものがそのまま利用できる。OSとしては同社の提供するMQX RTOSが対応しており、また開発にはEclipsベースとなった同社のCodeWarrior 10.x IDEとProcessor Expertが使える。プロトタイプ作成には同社のTower SYstemがそのまま利用可能である。

 Kinetis Xシリーズは、2012年第2四半期に特定顧客に対してのαサンプリングを開始予定であり、量産は2013年第1四半期を予定している。