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基調講演の会場の様子
基調講演の会場の様子
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展示会場の様子
展示会場の様子
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 日経エレクトロニクスとデジタルヘルスOnlineは2011年11月22日、イベント「デジタルヘルスの未来2012 ~いざ新産業創出へ 医療・健康・介護が変わる~」を目黒雅叙園(東京都目黒区)で開催した。350人を超える来場者が詰め掛けるなど、デジタルヘルス分野に対する関心の高さをうかがうことができた。

 午前は、五つの基調講演に加え、別室ではデジタルヘルス分野に取り組む6社の展示が行われた。

 基調講演ではまず、経済産業省 商務情報政策局 ヘルスケア産業課長の藤本康二氏が登壇し、「ヘルスケア産業について」と題して講演した。医療保険制度の範囲の中で進められている現行の医療システムとは別に、保険外の分野で新たな産業を創出できる可能性があると指摘。医療機関と民間企業が協力して、保険外のビジネスを立ち上げていくべきだとした。

 次に、パナソニック ヘルスケア 取締役 技術担当・知的財産担当の岡崎之則氏が「デジタルへルス市場は世界に大きく広がる ~「家」から「病院」まで、パナソニックグループの“アフォーダブル・ヘルスケア”~」と題して講演した。同社として「院内業務支援」「在宅ヘルスケア」「早期診断・治療」の三つの分野をターゲットに取り組むことを示し、それぞれの具体的な事例を紹介した。

 続いて、NTTドコモ フロンティアサービス部 医療事業推進 医療ビジネス担当課長の梅澤良夫氏が登壇。「ドコモのヘルスケア事業の取り組み」と題して講演した。モバイル契約者数が、新興国を中心に大幅に増加しているなど通信をめぐる環境を示した上で、今後、モバイル端末を活用した医療・健康の取り組みに大きな可能性があると指摘した。

 現役医師の立場からは、神戸大学大学院 医学研究科 特命講師の杉本真樹氏が登壇した。「医療新産業創出のためのICTグランドデザインとPresentation Zen for Medicine」と題した講演では、閉じられた世界だった従来の医療を「“医領”鎖国」と指摘。これが医療崩壊につながっているとした。スマートフォンやタブレット端末など誰でも利用できるツールを利用して“医領”を解放していくことが重要だと指摘し、具体的な取り組みを紹介した。

 基調講演の最後には、「デジタルヘルス市場開拓の考察」と題し野村総合研究所 経営コンサルティング部 ヘルスケア・コンサルティンググループ グループマネージャーの山田謙次氏が講演した。同氏が10年前に経験したデジタルヘルス関連の営業の話題を踏まえ、10年前と現在では医療現場のニーズに加えハードウエア/ソフトウエア技術の環境が大きく変わっていることを指摘。現在は、市場開拓に向けた具体的にマーケティングを実施すべき段階に入っているとした。

 また、並行して行われた展示では、以下の6社が出展し、来場者の注目を集めていた。
・富士通セミコンダクター「放射線滅菌に耐えるFRAM搭載RFID」
・日本テキサス・インスツルメンツ「医療機器向け半導体ソリューション各種」
・ソニー「NFCインターフェースモジュール NFC Dynamic Tag(FeliCa Plug)」
・ティアック システム クリエイト「介護記録支援システム“コメットケア”」
・トビー・テクノロジー・ジャパン「アイトラッカー(視線追跡装置)」
・フィンランド BusinessOulu「Health Ecosystem/Bioeconomics」

 午後は、「医療」「高齢者」「海外事例」の3セッションに分かれた講演に加え、上記の展示も引き続き実施される。さらに全講演の終了後には、交流会が予定されている。