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図1 試作したワイヤレス給電システムを搭載したEV。ベース車両は、Volkswagen社の「Golf」のEV仕様車である
図1 試作したワイヤレス給電システムを搭載したEV。ベース車両は、Volkswagen社の「Golf」のEV仕様車である
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 IHIは2011年11月22日、電気自動車(EV)にワイヤレス給電機能を搭載し、実際の利用状況を想定した試験を開始したと発表した(発表資料1)。EVのさまざまな車種や蓄電池に適合可能なワイヤレス給電装置の車載(受電)側、地上(送電)側の装置の開発を進めることを目的に、受電装置を搭載した試験用のEVを製作したという(図1)。

 搭載するワイヤレス給電技術は、米ベンチャーのWiTricity社の「磁界共鳴方式」を採用した。IHIとWiTricity社は、ワイヤレス給電について技術ライセンス契約を締結し、自動車向けおよび産業用途向けのワイヤレス給電装置を共同で開発していくことで2011年3月に合意している(発表資料2注1)。今回試作したEVは、「WiTricity社と共同で進めているワイヤレス給電技術の商品化に向けた取り組みの第一歩」(IHI)との位置付けだ。

注1)報道発表は2011年6月に行った。


 既に、普通充電に相当する出力3.3kWでのワイヤレス給電に成功している。送電装置はIHI横浜事業所(横浜市磯子区)内に設置しており、今後1年間ほどをかけて、車両搭載時の(1)蓄電池特性とのマッチング、(2)位置ずれの許容範囲、(3)磁界分布、などについてデータを取得していく計画という。

 IHIは今回の実証とは別に、WiTricity社と三菱自動車の3社でEVのワイヤレス給電に向けた研究開発を推進することで合意している( Tech-On! 関連記事)。