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 東芝グループは、半導体の国内工場再編や前工程の大口径化を含む半導体事業の構造改革を発表した(ニュースリリース)。

 ディスクリート事業について、現在6カ所ある国内工場を、姫路半導体工場(兵庫県揖保郡太子町)、加賀東芝エレクトロニクス(石川県能美市)、豊前東芝エレクトロニクス(福岡県豊前市)の3拠点に再編・集約する。これに伴い、光半導体の前工程拠点である北九州工場(福岡県北九州市)、浜岡東芝エレクトロニクス(静岡県御前崎市)、パワー半導体の後工程拠点の1つである東芝コンポーネンツ(千葉県茂原市)の3拠点は、2012年度上期中に生産を終了する。

 集約後の3拠点は、付加価値の高い製品に集中し、コスト競争力の強化を図る。姫路半導体工場は、これまで通り開発を中心とした拠点として操業していく。前工程の主要拠点である加賀東芝は、パワー半導体事業強化のため、200mmウエハーでの製造ラインの生産能力増強を続けるとともに、光半導体の前工程も担う。また、豊前東芝は光半導体の組み立て技術の開発機能を集約するとともに、量産については一部製品の生産を縮小し、従来から進めている海外展開を加速する。

表●東芝の国内半導体工場の再編
(出典:東芝)
現行(2012年度上期まで)再編後(2012年度下期以降)
工場生産品目工場生産品目
姫路半導体前工程
・パワー半導体
・小信号デバイス
姫路半導体前工程
・パワー半導体
・小信号デバイス
加賀東芝前工程
・パワー半導体
・小信号デバイス
後工程
・小信号デバイス
加賀東芝前工程
・パワー半導体
・小信号デバイス
・光半導体
後工程
・小信号デバイス
豊前東芝後工程
・小信号デバイス
・光半導体
豊前東芝後工程
・小信号デバイス
・光半導体
北九州前工程
・光半導体
-
浜岡東芝前工程
・光半導体
-
トスコム後工程
・パワー半導体
-

 また、アナログ・イメージングIC事業では、これまで製造ラインの大口径化と小口径ラインの廃止を推進してきたが、この取り組みをさらに加速させ、2012年度上期中に大分工場の150mmウエハーでの製造ラインを半減させる。

 なお、今回の構造改革対象の事業場や関係会社の正規従業員については、原則、東芝グループ内での配置転換を行う予定という。

年末年始に減産

 東芝は、構造改革とは別に、需要減に応じた短期的な施策を発表した。欧米を中心とした景気減速による民生機器の需要の減少を受け、一部工場で年末年始にかけて減産する。

 アナログ半導体やイメージセンサを生産する大分工場、ディスクリート半導体を生産する姫路半導体工場、および光半導体を生産する北九州工場において、11月下旬から年末年始にかけて減産する。具体的には、大分工場では年末年始休日の6日間の稼働停止および出力調整、姫路半導体工場と北九州工場では年末年始休日を含めて2週間程度の稼働停止を予定している。年明け以降の生産については、市況の回復具合を見ながら判断するとした。

 また、岩手東芝エレクトロニクス(岩手県北上市)、加賀東芝エレクトロニクス、浜岡東芝エレクトロニクスにおいても、それぞれの需要動向に応じて生産量を調整する。